2005年9月 4日 (日)

昨日の問題のヒントw

阪神 2-1 横浜】

今日は両チームとも4安打づつの緊迫した投手戦を制しました。最後の決め手はやはり、リリーフ投手の良し悪しでした。昨日は久保田がハラハラさせましたが、今日はJFK3人で3イニングをパーフェクト、素晴らしかったです。先発の杉山も7イニングを1失点と、しっかりとゲームを作りました。中日が負けただけに、今日の勝ちは大きいですね。これで、万が一火曜日からの中日との直接対決で連敗したとしても、首位は変わらないということで、中日の選手のモチベーションも下がるのではないか、と思います。ペナントレースも残り1ヶ月、最後の力を振り絞って頑張れ!

今日は昨日の問題のヒントを。問題1は、見事ペッパーさんが正解ですね。マアジの刺身を重り代りに使えば、100gを計ることが出来ます。

問題2は、難しいですね。袋の中に何枚入っているかわからないですが、特に袋を開けてはいけない、ということは書いていないので、計るときに何枚かを決めてしまえば、袋の中に何枚入っていようと関係なくなるのでは。ただし、各袋に入っている金貨の枚数を全部数える、なんてことはしないでくださいね。10枚以上ですから、ひょっとしたら数百枚入っているかもしれませんよ^^

【今日のWF】

これから出航します~wメマイ川のショップのオヤジの「キンギョならカノガワ湖の橋の奥にいるよ。」というコメント、ずっと気になってますw普通に考えればオレンジキンギョのことですが、ひょっとしてB-4にアルビノでもいるんじゃないかと思って、最近ちょくちょく試してますが、釣れません^^;ニジキン並にレアならまだまだ可能性がありそうなので、もう少し粘ってみようかな~w

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005年9月 3日 (土)

おわび<(_ _)>の問題w

阪神 4-3 横浜】

いや~、今日は最後ハラハラしました^^;しかし、勝って良かった~。勝てる試合は必ず取る、昨日そう書いたばかりで、今日逆転負けしていたら本当に悔しかったので、最後バタバタしながらもしっかり抑えた久保田、明日はピリッとしたピッチング期待してます。中日もしっかりとついて来てますね。明日も必勝!!

今日は、「腰蓑刑事からの挑戦状~上級編」の問題の掲載が遅れているお詫びと言っては何ですが、また問題を出します。皆さん、四角い頭を丸くして(前にも言ったかな?ww)挑戦してみてください。

(問題-1)

ここに、左右の腕の長さが異なっている2枚皿の秤、100gの重り、大量のマアジの刺身があります。これらを使って、マアジの刺身100gを正確に取り分けてください。

(問題-2)

金貨を一杯に詰めた袋が10袋あります。各袋には、金貨が10枚以上入っていますが、具体的に何個入っているかはわかりません。そして、10袋の内1袋だけ、全て偽者の金貨が入っている袋があることが分かっています。他の9袋は、全て本物の金貨が入っています。

本物の金貨が1枚10gなのに対し、偽者の金貨は1枚9gです。はかりに一回だけかけて、偽者の金貨の入っている袋を当ててください。

なお、ここで使用するはかりは、問題-1のような2枚皿のはかりではなく、1枚皿の重さだけ量ることが出来るはかりとします。また、はかりは各袋1回ずつではなく、唯1回のみ使用することとします。

(終了)

いかかでしょうか?1問目は非常に簡単な問題だと思います。2問目は発想の転換が必要です。是非、皆さんの解答をお待ちしてます。

【今日のWF】

一時期、新種の放流ラッシュやイベントでのUFOなど、色々とあったせいか、最近何も無いのがなんか寂しい気がしてます^^;今日の夜中から夏ですねw次の彼方の魚種をアホロートルにでもしてみようかな~ww

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2005年8月29日 (月)

ペッパー警部への挑戦状!!

今日はタイガースは試合がありませんでした。明日から大事な中日との3連戦、地元甲子園の大声援を励みに、勝ち越しを期待してます!とりあえず、明日の初戦は必勝!

今日は、最近の問題で早々に正解を出してしまうペッパーさんに挑戦!ということで、少し難しい問題を出します。もちろん、他のみなさんの解答もお待ちしてます。

(問題)

ペッパー君は、環状線(山手線のような)の電車に乗って通学しています。しかし、外回りの電車に乗っても、内回りの電車に乗っても、降車駅までは同じ時間がかかり、また、電車は内回り・外回り共に10分おきに来るため、駅に着いてから最初に来た方の電車に乗るようにしています。

駅に着く時間は毎日違うのに、外回りの電車に乗る機会が、内回りの電車に乗る機会より4倍多くなっています。これはどうしてでしょうか?

(終了)

いかがでしょうか?駅に着く時間はランダムと考えてください。また、外回りの方が外を回る分、内回りより時間が掛かる、と言うわけではありません。外回り・内回り共に、一周する時間は同じと考えてください。

ちなみにこの問題は、沖田浩著「面白くてやめられない数学パズル」に出ているレベル4の問題を参考にして、少し変えてみました。私が変えたことにより少し優しくなってるかもですが、皆さんの解答、お待ちしてます<(_ _)>

【今日のWF】

今日は出張先ですので、密漁になるかも知れませんw大きなアザラシ(親)、なかなか釣れません^^;どうせ秋までN順はコンプしないので、次の冬までまとうかな~w

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2005年8月28日 (日)

柔らか頭問題-解答w

阪神 6-2 巨人】

今日は効果的な点の取り方が出来て、終始ゲームのペースを掴んでました。それも、アニキの初回の逆転ツーランがあってのことですね。明後日から甲子園で中日との3連戦、まず最初の天王山といったところでしょうか。来週の火曜日・水曜日にも中日との試合があり、この5戦で勝ち越せれば優勝が見えてくるはずです。ペナントレースも後一月ちょっと、良い試合を期待してます!

今日は、昨日の問題の解答を書きます。

【問題1】

400円持っていったが、180円のものを買うのには200円を出すはずで、ペッパー君が受け取ったおつりは20円です。

【問題2】

まず、いかさんが正直者とすると、たこくんも正直者となり、おさるさんは嘘つきとなる。よって、おさるさんは「はい、いかさんは嘘つきです。」と答えることになる。

また、いかさんが嘘つきとすると、たこくんも嘘つきとなり、おさるさんは正直者となる。よって、おさるさんは「はい、いかさんは嘘つきです。」と答えることとなる。

よって、どちらの場合でも、おさるさんは「はい、いかさんは嘘つきです。」と答える。

【問題3】

まず、たまこさんの発言によって、3人が持っているカードの数字の合計は、それぞれ15であることがわかる。しょうこさんは枚数が一番多いので4枚のカードを持っており、最高が6なので、1~5の数字3つで9となる組み合わせを考えると、1+3+5、2+3+4の2通りが考えられるが、チョッパーさんが5を持っているので、しょうこさんが持っているカードは、2,3,4,6の4枚となる。

次に、残った数字のうち2枚で15となる組み合わせを探すと、7+8しかなく、チョッパーさんは5の数字を持っているのだから、7,8はたまこさんが持っていることとなる。

よって、たまこさんは2枚のカードを持っていて、その数字は7と8、となる。ちなみに、チョッパーさんは1,5,9の3枚を持っています。

(終了)

以上ですが、いかがでしたか?1と2は割と簡単だったと思います。3は少し考える手順が難しいですが、3人の持っているカードの数字の合計が15であることに気付けば、楽に解けたはずです。早々に全てを正解したペッパーさん、お見事です(^-^)//""ぱちぱち

【今日のWF】

昨日は、大きなアザラシ(親)は釣れませんでした^^;N順もあと9種wトラキンがまだなので秋まではコンプしませんが、それまでに残りを何とかしたいと思ってますw今日も大きなアザラシ(親)が苦手だ~ww

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005年8月27日 (土)

柔らか頭問題w

阪神 5-2 巨人】

いや~、やっぱりアニキですね~。チームの苦しい時にやってくれるアニキ、本当に頼れる4番です。安藤は今日も適当に荒れていて、相手に的を絞らせないピッチングをしてました。しかし、今日の勝利は矢野のリードのおかげですね。6回の無死1,2塁のピンチで打者小久保に3球勝負、1点を取られた後なお2死1,3塁で打者仁志、カウント1-2で投げさせたスローカーブ、素晴らしいリードでした。あそこを1点で抑えたからこそ、今日の勝利があったのだと思います。今日のヒーローは、アニキと矢野選手でした。中日もしっかりついてきますので、明日も必勝!

本当は、今日上級編の問題を出す予定でしたが、まだまだ構想中で発表できる段階ではありませんので、変わりに柔らか頭的問題を3問出します。四角い頭を丸くして(?)挑戦してみてください^^

(問題1 ・・・ 初級編)
いつも元気なペッパー君は、お父さんからお小遣いを400円貰って買い物に行き、大好きな1個60円のウイスキーボンボンを3個買いました。さて、ペッパー君はいくらおつりを貰ったでしょうか?

(問題2 ・・・ 中級編)
ここに、いかさん・たこくん・おさるさんの3人(匹?ww)のお友達がいます。しかし3人はそれぞれ、大嘘つきか正直者かのどちらかです。
まず、いかさんに「たこくんは嘘つきですか?」と質問したところ、「いんや、たこくんは嘘つきではありません。」と答えました。
次に、たこくんに「おさるさんは嘘つきですか?」と質問したところ、「はい、おさるさんは嘘つきです。」と答えました。
さて、おさるさんに「いかさんは嘘つきですか?」と質問したとき、おさるさんはなんて答えたでしょうか?

(問題3 ・・・ 上級編)
1~9の数字が書かれたカード9枚を良くまぜて、2枚・3枚・4枚の3組に分けて、チョッパーさん、しょうこさん、たまこさんの美人(?)三姉妹に一組ずつ渡しました。次の会話から、たまこさんが持っているカードの枚数と、全ての数字を当ててください。

チョッパーさん : 5のカードを持ってるのは私よ。
しょうこさん   : 私の持っている中で数字が一番大きいカードは6だけど、枚数なら私が一番多いわよ。
たまこさん   : 持っているカードの数字の合計は、みんな同じになるのよね。

(終了)

いかかでしょうか?1問目は気をつけてください。2問目は、知ってる人も多いと思いますが、そんなに難しくないと思います。3問目は難しいです。じっくりと表でも作ってやってみください。皆さんの回答、お待ちしてます<(_ _)>

なお、「腰蓑刑事からの挑戦状~上級編」の問題は、出来次第掲載しますので、もう少しお待ちくださいペコm(_ _;m)三(m;_ _)mペコ

【今日のWF】

昨日アザラシ(姉)が苦手とここに書いたら、なんと本当に釣れてしまいましたwwやっぱりジンクスはあるのかな?w今日は大きなアザラシ(親)が苦手だ~ww

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2005年8月21日 (日)

腰蓑刑事からの挑戦状~解説編

阪神 3-1 ヤクルト】

今日は相手投手が、防御率No.1の藤井投手なので、打線はそれほど打てないだろうと思ってましたが、まさしく投手戦になりました。安藤が6回まで良く抑えてJFKに繋いで一失点、打線はスペンサーの久々の一発が効きました。これでヤクルトにも引導を渡したので、ドラゴンズさえ意識すれば良くなりました。明後日から死のロード最後の広島との三連戦。しっかりと勝ち越して、ドラゴンズとの差を広げちゃいましょう。

今日は、3問目の解説です。

【答え】おたからはとけいとうじや(お宝は時計塔じゃ)

【解説】初日のヒント「昔は53」と、二日目のヒント「安藤広重、十辺舎一九」より、東海道が連想される。また、①~⑰を日本語に直すと、「東・品・新横・小・熱・三・新富・静・掛・浜・豊・三河・名・羽・米・京・新大」となり、第二ヒントの「体も付けてね」より、「東京・品川・新横浜・小田原・・・」となり、東海道新幹線の駅名が導き出せる。後は、本文の○数字と文字位置から、答えの文章を導き出せばよい。

以上ですが、いかがでしたか?新幹線を良く利用する人や、関東・東海・近畿の方は、東海道新幹線の駅名が浮かびやすかったかも知れません。今回、最初に考えてた問題は、12星座を使っての問題でした。しかし、良く考えたら、1問目は十二支で、2問目は月と、1月~12月に関連した問題だったので、これでまた12星座の問題を出したら、月に関係する問題ばかりだな、と思い、もう一度考え直して今回の東海道新幹線の駅名を利用した問題を作成してみました。しかし、英語に変換するのが大変だった^^;

皆さん、たくさんのコメント、ありがとうございました。さて、このお話はこの後どのように続いていくのか。お楽しみに^^

【今日のWF】

これから少しだけやりますw昨日、秋の最後の最後で、10匹目のランバスが釣れましたw本当にギリギリで、ハラハラしました^^;今度こそ当って欲しい~wでも、もうサイズアップ出来ないから、同じ魚種の人がいたら不利かも^^;

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2005年8月19日 (金)

腰蓑刑事からの挑戦状~ヒント編

阪神 2-12 ヤクルト】

今日は、珍しく下柳投手が序盤につかまって大量失点。人間ですから、調子の良いときもあれば悪いときもあります。今日は仕方ないので、明日しっかり勝てるよう、頑張ってください!

昨日の問題はいかがですか?皆さんからの反応が無いので、もしや、簡単すぎてすぐに解けてしまったのか^^;それとも、皆さんまだ考え中かな?筆者は都合よく後者を選びまして、今日はヒントを二つほど出します。

1:安藤広重、十辺舎一九
2:やっほー!

です。この二つから、①~⑰を考えてみてくださいね。それさえわかれば、もう解けたも同然です。頑張ってください!

【今日のWF】

これから出航しますwそういえば今日、エンドットさんからキスクリオネが水槽に届けられましたwさすがにゼブラキンギョが駄目だったようで^^;エンドットさん、無理なお願いをしてすいません<(_ _)>

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2005年8月18日 (木)

腰蓑刑事からの挑戦状~中級編3

【阪神 6-5 横浜】

今日は久々のサヨナラ勝ち。なんか、最近延長になるとサヨナラ負けか引き分けが多くて、サヨナラ勝ちは随分久々のような気がします。片岡にもホームランが出ましたし、調子を落としてスタメンから外れていた矢野がサヨナラヒットを打つし、今日は非常に良い試合でした。明日から神宮でヤクルト戦、打線の調子が良いヤクルトですが、今日の勢いを持ち込んで、頑張ってほしいです。

今日は、お待ちかねの暗号解読Part.3です。今回は、暗号を解く前に、ひとつクイズを解く必要があります。さあ、レッツチャレンジ!

---スタート---

「もしもし、北田ですが?」
「おう、腰蓑!」
「なんだお前か。それで、どうだった?」
「ありがとうな。お前のおかげで、金庫開いたよ。」
「そ・そうか。やったな!そ・・・それで、いかほど?」
「それがさあ、金庫の中には紙が一枚入ってるだけだったんだよ。」
「も・もしや・・・」
「そうなんだ。また暗号文が書いてあってさ。それで本当の場所がわかるらしいんだよ。」
「おいおい、お前のじいさん、一体何者だ?」
「なあ、頼むよ。もう一回だけさ。今からファックスで送るから。」
「わかったよ。こうなったら、トコトン付き合ってやろうじゃないか!」
「サンキュー!それじゃ、なるべく早く頼むよ。」
電話が切れた。程なくして、ファックスが送られてくる。

(紙に書かれていた内容)

『 ここにお宝があると思ったら、大間違いじゃ。お宝は、以下の暗号を解くと場所がわかる。しっかり解くのじゃよ。

 ①East ②Goods ③New-Side ④Small ⑤Hot
 ⑥Three ⑦New-Wealth ⑧Silent ⑨Hang
 ⑩Beach ⑪Rich ⑫Three-River ⑬Name 
 ⑭Feather ⑮Rice ⑯City ⑰New-Big

本文:⑰-3 ⑤-2 ⑧-4 ④-4 ⑭-3 ①-1 
   ⑨-2 ⑮-2 ⑪-1 ⑯-3 ⑦-4 ⑬-3

    ・昔は53
    ・体も付けてね
    ・⑭だけお腹のあたり

以上』

「ふ~ん、どうやら、まず上の①~⑰が何を意味するか解けば良いんだな。」
北田は考え込む。しばらくして、不気味な微笑みを浮かべて、
「はっはっは、俺に解けないものは無い!」
と、高笑いしながら言い放った。

---エンド---

いかがですか?まずは、ノーヒントで。あることに気が付けば、簡単に解けると思います。ちなみに、上3行の①~⑰と、本文の○数字は一致します。なので、北田刑事の言うとおり、まずは上3行の①~⑰が何を意味するかを解けば、おのずと解けると思います。皆さんの推理、お待ちしてます<(_ _)>

【今日のWF】

今日は、久々の宿直勤務で、このブログを会社で書いているので、WFはお休みする予定ですwでも、少し密漁するかもww

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年8月16日 (火)

腰蓑刑事からの挑戦状~解説編

阪神 1-1 横浜】

今日は、両チームのエースの投げあいで、投手戦の中、引き分けになりました。打線では、タイガースは5番の今岡、横浜は7番の村田のブレーキが響いたようですが、それは両チームの投手が要所で踏ん張った結果であり、仕方ないと思います。井川で勝てなかったのは残念ですが、相手のエースで負けなかったのも大きいと思います。明日は打線の奮起を期待!

今日は、2問の暗号解読問題の解答の解説を書きます。また、もう一問問題を出す予定でしたが、まだ考え付かなかったので、明日に持越しです。すいません<(_ _)>それでは、解説スタートです。

(8月12日分)

・まず、第2ヒント「数字には一句付ける」から、一句=いっく=19より、最初の2つの数字に19を付けると、1968、1976、1973・・・となり、西暦年号であることがわかる。
・西暦年号から、第1ヒント「12の動物」が意味しているものが「十二支」となり、それぞれの年号の干支の動物を導き出す。
・ここで、抜き出した動物の名前が、2文字か3文字であることに気付くと、数字の次の漢字「上・中・下」が、その動物の名前の文字位置であることがわかる。ただし、ここで注意が必要なのが2文字目で、1976年の干支は「たつ」で2文字だが、問題では「中」となっているため、辰=竜=「りゅう」という変換が必要になり、2文字目は小さい「ゅ」となる。
・ここまでで、「さゅしうねうねいり」という言葉が導き出せるはず。
・最後に第3ヒント「ローマ字はエレベーターの外のボタン」より、U・DはUPとDOWNの頭文字となり、ここで何をUP、DOWNするかが問題になるが、50音表でのUP・DOWNを行うと、意味が通じる文章になる。
・以上より、「しょさいのえのうら(書斎の絵の裏)」という言葉が導き出せることとなる。

(8月13日分)

これは、’-’の前の数字が1~12であることと、第2ヒント「上下満半新=上弦の月、下弦の月、満月、半月、新月」より’月’を意味していることから、’-’の前の数字が1月~12月を示していることに気付き、そして、第3ヒント「ワタシ ニホンゴ ワカリマセン」より、1月~12月を英語で表現することに気付けば、おのずと解けることとなる。例えば、9月は英語で「September」なので、’-’の後ろの分数5/9は、9文字中の5文字目を刺すことがわかり、’e’という文字が導き出せることとなる。他も同じように解いていけば、「eight one three seven = 8137 」という答えが導き出せる。

以上ですが、納得行きましたか?もし、ここが変だ、ここが分かりにくい等ありましたら、コメントしていただけると幸いです。明日にもう一問、暗号解読問題を出す予定ですが、もう一つ、「上級編」の問題も鋭意作成中ですので、お楽しみに^^

【今日のWF】

今日は帰りが遅くなったのと、昨日ちょっと寝不足気味のため、今日はWFはお休みしますw明日の彼方の魚種、初めて前回からの持ち越しでジャウーとなりましたが、当るといいな~w

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2005年8月14日 (日)

腰蓑刑事からの挑戦状~解答編

阪神 7-3 巨人】

いや~良かったです。今日は、初回の5点も大きかったですが、2番手の桟原が頑張りました。打線も、点を取られた後に点を取る、良い攻撃が出来てました。今日の勝ちも大きいですね。明後日から甲子園ではありませんが、地元大阪ドームに戻っての横浜戦。大声援をバックに3連勝決めちゃってください。

今日は、2日間にわたって出しました暗号文の、解答だけを書きます。これを元に、まだ解けてない方は、どうしてそうなるのか、を考えてみてください。

(解答)

    8月12日分:「書斎の絵の裏」

    8月13日分:「8137」

次は上級編の予定ですが、まだ考え中です^^;本格的な推理物を考えてますので、また挑戦をお待ちしてます。

【今日のWF】

間もなく出航しますw昨日やっとキハダマグロが釣れましたw後はN順で釣れてないトラキン、オオウナを中心に狙っていこうと思ってますwおっと、彼方の魚種も決めなければw

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年8月13日 (土)

腰蓑刑事からの挑戦状~中級編2

阪神 3-4 巨人】

う~ん、連夜の延長サヨナラ負け、はっきり言って悔しいし、苦しいです。でも仕方がないです。明日は必ず勝って、大阪ドームへ!

昨日の暗号ですが、解読できた方もいらっしゃいますが、まだ考え中の方もいらっしゃると思いますので、解答編は明日書きます。もう解読できた方のために、もう一つ、暗号問題を出しますので、是非挑戦してください。

---スタート---

北田の活躍により、暗号は解け、無事金庫の鍵を手に入れることが出来た友人。しかし、祖父は更なる試練を用意していたのであった。その文章は、

『これで終わりと思っては困る。金庫は、この鍵だけでは開かない。暗証番号が必要だ。その番号は以下の暗号を解くとわかる。なお、暗証番号は3度間違うと二度と金庫は開かなくなるので、注意すること。

(暗号文)

 9-5/9  4-4/5  8-3/6  3-5/5  8-6/6
 10-1/7 6-3/4  10-6/7
 10-3/7 3-5/5 4-3/5 11-7/8 2-2/8
 9-1/9  6-4/4  2-5/8  12-7/8  1-3/7

 ・暗証番号は4桁の数字で、上の一行が一つの数字を表す。
 ・上下満半新
 ・ワタシ ニホンゴ ワカリマセン

さあ、頑張って金庫を開けるのじゃ』

---エンド---

いかがですか?昨日の暗号よりはちょっと難しいですが、似たような感じです。昨日はヒントを出しすぎたような気もするので、今日はこれ以上言わない^^

【今日のWF】

昨日、4時間狙い続けましたが、キハダマグロ釣れませんでした^^;今日はこれから出航します~wキハダゲット、頑張るぞ~w秋も釣れるように(T人T)

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2005年8月12日 (金)

腰蓑刑事からの挑戦状~中級編

阪神 4-5 巨人】

う~ん、サヨナラ負けは悔しいですが、敗色濃厚だった試合を、良く延長戦にまで持ち込んだと思います。ホームランを打たれた久保田は責められません。今日のことを引きずることなく、明日からまたいいピッチングを見せてください。明日は必勝!!

今日はお約束通り、中級編です。内容はズバリ、「暗号解読」です。少々面倒くさいかも知れませんが、お盆休みの方もいらっしゃると思いますので、腰を据えて、考えてみてください。それでは、スタートです。

---スタート---

「腰蓑刑事からの挑戦状~中級編」

    題名:いたずら好きな大富豪の遺言

1.導入編

ある平日の昼下がり。北田刑事は、大学時代の友達と待ち合わせて、さるレストランで食事をしている。
「しかし、10年振りだな、お前と会うのも。」
「そうだな、大学卒業してからあってなかったもんな。」
「お前、刑事になったのか。昔から推理好きだったし、ぴったりだな。」
「そういえば、お前はどうしてるんだ?就職したとか聞かなかったが。」
「2年間就職浪人して、今は親父の会社の会長の祖父の下で、勉強がてら秘書みたいなことをやってた。」
「ふ~ん、そういえば、お前の親父は会社の社長だったよな。跡継ぎとは羨ましい。」
「実は、その祖父が5日前に亡くなってな。それで、ちょっと相談があるんだ。」
「ん?」
「その祖父は、すごくいたずら好きでな。遺言書に金庫の鍵の在り処が書いてあるのだが、それが暗号文になっていて、解読した人に遺産を全て渡す、と言ったらしいんだよ。それで、相続権のある人全員にその暗号文が渡されて、最初に鍵の在り処を発見した人に遺産が相続されることになってな。」
「つまり、その暗号文を解読してくれ、って頼みだな。」
「そうなんだ。お願いだ、頼む!」
「おいおい、俺だって仕事があるんだぜ。そんな私用に使う時間は無いよ。」
「頼む。もし俺が相続できたら、お礼に相続金の一割をお前にやるからさ。お願いだよ。」
北田は、しばらく考え込む。
(こいつの祖父は会社の会長。相続額はおそらく一億を超えるだろう・・・その一割って言ったら、少なくとも1000万!)
北田はいきなり笑い出して、
「乗った!俺が解読してやるよ。その代り、さっきの約束忘れるなよ。」
「ありがとう。暗号は、これだ。」
そう言って、友人は暗号が書いてある紙を北田に手渡した。

2.暗号編

『暗号の内容』
    68上D 76中D 73下U 75上U 72上D
    78上D 72上D 70上D 69下U

    ・12の動物
    ・数字は一句付ける
    ・ローマ字はエレベーターの外のボタン

「ふ~ん、どうやら上の2行が暗号文で、下の3行がヒント、と言ったところだな。」
「俺、こういうの苦手でさ。お前得意だろ。頼むよ。」
「なかなか面白そうじゃないか。考えてみるよ。」
「サンキュー!解けたら連絡してくれ。なるべく早くにな。」
友人はレストランから出て行った。
(どうやら、簡単に解けそうだ。)
そう考えて、北田は大笑いしそうになるのを堪えていた。

(3.解決編 に続く。)

---エンド---

いかがですか?ヒントは、数字2文字+漢字一文字+ローマ字一文字(例 68上D)で、平仮名1文字を表します。つまり、暗号文は9文字の平仮名、ということです。また、2行に分かれてるのは意味はありません。3つのヒントを手掛かりに、金庫の鍵の在り処を特定してください。皆さんの推理、楽しみにしてます^^

【今日のWF】

キハダマグロ出ましたね~wう~ん、カノシマ沖のE-5、昨日一時間ほどやったのにな~wきらめきと黄金だったのがいけなかったのかな^^;これから釣りに行きます~w

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2005年8月11日 (木)

腰蓑刑事からの挑戦状~解決編

阪神 8-4 中日】

今日は相手のエース川上を打っての逆転勝ち。これで2.5ゲーム差。この時期、まだまだゲーム差なんて、って言いますが、この3連戦で勝ち越せたのは大きいですね。しかし、大切な試合では、やっぱり兄貴はやってくれますね。頼りになります。明日からドームで巨人と3連戦。巨人は調子が悪いですが、油断することなく、3連勝決めちゃってください!

今日は、昨日のお約束通り、解決編を書きます。ちなみに、ペッパーさん、ほぼ正解!では、スタートです。

---スタート---

4.解決編

「おい、腰蓑!もったいぶらないで、早く教えろ。」
「警部、この犯行が出来たのは、この中で唯一人だけです。それは、玉川さん、あなたです!」
「わ・私が!」
玉川は驚く。北田は続けて、
「では、順を追って説明しましょう。まず、あの軍手を使って、灰皿で被害者を殴ったのは、広川さん、あなたですね?」
「わ・私、やってません!」
「広川さん、あなたのネイルアートと、軍手に付いている付着物を照合すれば、すぐに判ることですよ。」
広川はうなだれる。玉川がいきり立って、
「それじゃ、この女が犯人だろう。私は何もしていない!」
北田はそんな玉川を無視して続ける。
「広川さん、あなたは、高橋さんのことを一回しか殴っていない。違いますか?」
広川は、うなだれたまま頷く。北田は続けて、
「おそらく、広川さんが殴った時には、被害者は気絶程度だったのでしょう。」
玉川は、顔を真赤にして、まくし立てる。
「そんなのはお前の想像じゃないか!この女の一撃が致命傷になったってこともありえるんじゃないのか?」
北田は、静かな微笑を浮かべて、
「それじゃ、話を変えましょう。玉川さん、あなたが高橋さんの書斎に入ったとき、高橋さんは息があったんですよね?」
「そ・それは最初に説明しただろう。かすかだが、まだ息をしていた。」
「広川さん、あなたも、高橋さんが生きていることを聞いて、良く見ていた筈だ。いかかでしたか?高橋さんはまだ生きてましたか?」
広川はうなだれたまま、
「はい・・・かすかに動いていたような・・・」
「だからどうしたって言うんだ!この女が殴ったのなら、この女が犯人だろう!」
北田は、冷静に続ける。
「広川さんが高橋さんを殴ったのは、午後5時過ぎ、化粧直しに洗面所に行くと言ったときでしょう。そして、午後6時頃、玉川さんが書斎に行った時は、高橋さんはまだ息があった。」
「だから、私が見に行った時までは何とか息があったが、その後にすぐに事切れた、と言うことじゃないのか?」
「玉川さん、さっきの検死報告、覚えてますか?被害者は’ほぼ即死’だったんですよ。そんな人が、殴られた後に一時間近くも息が持ってるとは思えない、違いますか?」
それを聞いて、玉川は黙り込む。北田は続けて、
「良いですか、玉川さんが発見して、広川さんが救急車を呼んでくる5分の間に、誰かが致命傷となった殴打を高橋さんに加えたことになるんです。そして、それが出来たのは、玉川さん、あなただけだ。」
玉川は一度うなだれるが、すぐに顔を上げて、
「そ・そんなの、あなたの推理だけだろう。全て状況証拠だ。証拠は?証拠はあるのか?」
北田は静かに深呼吸をして、
「玉川さん、確かに今までのは、私の推理であり、状況証拠としか言えない。それに、灰皿にあなたの指紋が付いていても、証拠にならないでしょう。しかし、あなたの衣服と、広川さんの衣服の血痕反応を調査すれば、あなたの衣服にだけ反応が出るのは明白だ。なぜなら、あなたは高橋さんが即死するほどの打撃を加えている。かなりの血が飛び散ったはずですよ。」
そこに、警部が割って入り、
「玉川さん、広川さん。衣服をお借りしますよ。鑑識に回しますので。」
警部がそう言うと、玉川は肩を落としてうなだれ、ソファーへがっくりと座り込む。
「先生は・・・先生は、私が小説の案を出すと、自分の小説に流用するくせに、私が文章を作って持っていくと、いつも不採用にした。だから・・・だから、先生さえいなければ、とずっと思っていて・・・」
「それで、書斎に入ったとき、広川さんの犯行だと直感して、それを利用して高橋さんを殺害することを思いついた、ということですね。」
玉川は、うなだれたまま、頷いた。
「玉川さん、あなたが書く小説のジャンルは何ですか?」
「・・・推理小説ですが・・・」
「玉川さん、こんな、行き当たりばったりで衝動的な犯行を行うあなたに、魅力的な推理小説が書けるとは思えない。高橋さんは、確かに傲慢な人だったかも知れない。しかし、作品を見る目は確かだった、ということですよ。」
警部は立ち上がり、
「おい、この男を逮捕しろ。それから、広川さん、あなたも立派な傷害罪だ。あなたも警察に来てもらいますよ。」
所轄の刑事が、二人を連れて出て行く。
「やれやれ、一件落着だな。ご苦労。」
「警部こそ、お疲れ様です。」
「どうだ、これから一杯やりに行くか?久々にお前の腰蓑ダンスが見たくなったよ。」
「冗談よしてくださいよ。もうお酒はやめたんですから。」
「ふん、つまらない奴だな。」

(「腰蓑刑事からの挑戦状」~解決編 終 )

---エンド---

いかがでしたか?ペッパーさんの推理、ほぼ正解ですね。さすがペッパー警部w軍手を使って最初の一撃を加えたのが広川だった、というところを抑えれば、完璧でした。

次は、中級編で、「暗号解読」に挑戦していただきたい、と思っています。よろしくお願いします<(_ _)>

【今日のWF】

今日は日帰り出張で、少し疲れ気味なので、ちょっと悩んでます^^;しかし、キハダマグロの捜索もしたいので、少しだけやろうかな~w明日から夏休みだしwおっと、その前にお風呂に入らなければww

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2005年8月10日 (水)

腰蓑刑事からの挑戦状~ヒント編

阪神 5-3 中日】

今日は何とか勝てました。しかも、いつもの必勝継投が決まっての勝利、今日の勝ちは大きいです。これで、明日負けても首位のままですし、直接対決で逆転されなかったことで、中日には勝っても勝っても追いつかない、という印象を与える価値ある勝利でした。明日も勝って、更に差を広げちゃいましょう!!

昨日は、皆さんの推理、ありがとうございました。楽しく読ませていただきました。今日は、誰が鋭いとか、近いとかを書いてしまうと、正解が分かってしまうので、敢えて書かずにヒントを一つだけ。それは【検死報告】です。それをキーに、もう一度考えてみてください。よろしくお願いします<(_ _)>解決編は、明日書きます。

【今日のWF】

新魚キハダマグロがリリースされましたねwすっきりとしたオヤジコメントによると、沖縄沖と九州沖辺りがポイントでしょうかwまた、沖縄のオヤジの言葉から、きらめきも怪しいですねwでも、これはパラオのことかも知れないので、じっくりと捜索しようと思いますwでも、早く見てみたいwwちなみに、今回も彼方は外れました^^;

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2005年8月 9日 (火)

腰蓑刑事からの挑戦状~初級編

阪神 7-11 中日】

う~ん、今日は5回に、井川が突如乱れて9失点、それまで良いピッチングをしていただけに残念です。打線は良く繋がっていて、点を取ってました。これで0.5ゲーム差、もうゲーム差無しと一緒ですね。打線は調子いいので、明日は雪辱を期待してます!!

今日から、「腰蓑刑事からの挑戦状」と題しまして、推理問題を何回か書きます。回答編は明日以降に書きますので、皆さん、考えてみてください。今日は、初級編ですので、それ程難しくないと思います。では、スタートです。

---スタート---

「腰蓑刑事からの挑戦状~初級編」

    題名 : 作家殺人事件

1.事件編

ピンポーン。玄関の呼び鈴が鳴る。
「はい。どちらさまで?」
「こんにちは、編集社の広川です。」
「はい、今開けますね。」
ここは、作家高橋明信の屋敷。時間は午後3時を少し回ったくらい。ドアを開けたのは、作家の卵で、高橋の助手で弟子の玉川守。そして、屋敷に入ってきたのは、編集社で高橋の担当をしている広川景子。
「すいません。差し戻しの原稿を持ってまいりました。先生はご在宅ですか?」
「はい、いらっしゃいますよ。」
「では、お邪魔します。先生に原稿を渡してきますね。」
「しかし、差し戻しですか。先生、機嫌悪くならなければ良いけど。」
「嫌な仕事ですが、仕方ないです。それに、今日中に書き直してもらわないと、明日の紙面に間に合わなくなりますので。」
「わかりました。先生は書斎にいらっしゃいますよ。」
広川は屋敷に上がり、高橋の書斎の前でドアをノックし、書斎に入っていった。

「先生、この前頂いた原稿、少し手直しをして頂きたい箇所があって、持ってきたんですが。」
「なんだね。私の文章に、何か不満があると言うのかね?」
「いえ、そういう訳では無いのですが、その、編集局長からの依頼でして。」
「ふん、気に入らんが、どれ、見せてみろ。」
広川は、封筒から原稿を取り出して、高橋に渡す。
「おい、なんだ、その爪は?チャラチャラとしたもん付けおって。」
「あっ、その、最近流行ってるので。」
「ふん、お洒落する歳でも無かろうに。原稿に付いたらどうするんだ。」
「す・すいません。以後気を付けます。」
高橋は原稿を受け取り、しばらく眺めて、
「余り気に喰わんが、仕方ない。お宅も、頼まれて来てるんじゃろうし。」
「あの、今日中に直して頂かないと、明日の紙面に間に合わないのですが。」
「わかったわかった。今直すから、一人にしてくれ。終わったら呼ぶから。」
「わかりました。それでは、外で待たせていただきます。」
そう言って、広川は書斎を出て行く。

「どうでした?先生の様子は。」
「ええ、少し不満げでしたが、何とか手直ししてくれるようです。」
「そうですか。それは良かった。」
「あの、原稿が出来るまで、待たせて頂いてもよろしいですか?」
「どうぞどうぞ。それでは、奥の居間でくつろいでいてください。」
玉川は広川を導き、居間のソファーを勧める。
「コーヒーでいいですか?」
「そんな、お気を使わないでください。」
「良いですよ。私も丁度飲みたいと思ってたところですから。」
そう言って、コーヒーを淹れにキッチンへと向かう。

時間が経ち、午後4時過ぎ。居間の内線電話が鳴る。玉川が電話を取る。
「あっ、先生。どうしました?」
「インクが切れた。持ってきてくれるかね?」
「わかりました。今お持ちします。」
そういうと、玉川は棚からインクを取り、書斎へと入っていく。約10分後、玉川は書斎から出てくる。右手に、インクがべっとりと付いている。
「玉川さん、どうしたんですが?手にインクがたくさん付いてますよ。」
「蓋を開ける時にちょっとこぼしてしまって。いやー、先生にこっぴどく叱られましたよ。」
そう言って、玉川はティッシュで手を拭き始める。すると、玄関の呼び鈴が鳴る。慌てて、玉川が出る。
「すいません。文房具屋の山川ですが。先生の注文で、ペンを持ってまいりました。」
玉川は玄関を開ける。山川が入ってくる。
「お幾らですか?」
「あの、この前お持ちしたペンが気に入らなかったようで。なんか直接私に話があるって、先生がおっしゃってました。」
「そうですか。では、どうぞ。先生は書斎にいらっしゃいますので。」
山川は上がり、書斎へ入っていく。10分ほどで山川は書斎から出てくる。
「すいません。無事、商談成立です。」
「それは良かった。」
「でも、さすがにこの前のペンの代金はお支払いいただけないようで。」
「それは災難でしたね。高そうなペンだったのに。」
「しょうがないです。これも商売ですから。」
「私でよければ、お支払いしますが?」
「それには及びません。では、失礼しますね。」
山川は出て行った。

やがて時間が経ち、午後5時過ぎ。
「先生、遅いですね。早くしないと、明日に間に合わないのに。」
そう言って、広川は時計を見る。
「そうですね。でも、余り急かしてもいけませんし。もう少し待ってみましょう。」
「あの、ちょっとお化粧を直したいのですが。洗面所はどこですか?」
「ああ、書斎の向こうの、入り口の近くの扉を入ったとこですよ。」
「わかりました。ちょっと行って来ますね。」
そう言って、広川は洗面所の方に歩いていく。約10分後に居間に戻ってくる。
「すいません。私も、さっきのインクを落としに行って来ますね。」
そう言って、今度は玉川が洗面所の方へと歩いていく。約15分ほどで居間に戻ってくる。
「いや~、インクってなかなか落ちないですね。すっかり時間を食ってしまった。」
二人、しばらく談笑をする。

やがて、時間が経ち、午後6時過ぎ。
「先生、遅いですね。」
「そうですね。ちょっと見てきましょう。」
そう言って、玉川が書斎へと行く。書斎の扉をノックして、
「先生、先生?」
高橋からの返事が無い。
「先生、入りますよ。」
そう言って、玉川は書斎の扉を開ける。すると、高橋が倒れているのを発見して、
「先生!どうしたんですか!!」
と叫んで書斎の中へ入っていく。その声に驚いて、広川も書斎へ向かう。玉川が高橋の上半身を起こして、揺すっている。広川はその光景を呆然と見ている。
「まだ息がある。広川さん、救急車を!」
その声に我に返って、広川は書斎を出て、電話を掛けに行く。5分後に書斎に戻ると、玉川がうな垂れている。
「玉川さん、先生は?」
「先程、息を引き取ったようだ。ちきしょう、誰がこんなことを。」

2.捜査編

「あっ、部長、ご苦労様です!」
「おお、現場に案内してくれ。」
事件が起きてから約3時間後の午後9時過ぎ。現場に刑事部長の田所が着く。所轄の刑事が田所を現場である書斎へと案内する。既に、遺体は運ばれた後だった。
「被害者の身元は?」
「高橋明信、59歳。作家の先生のようです。」
「で、死因は?」
「はい、現在検死にかけてますが、おそらく、そこにある灰皿による撲殺と思われます。」
「死亡推定時刻は?」
「これも詳しくは検死待ちですが、初見では午後3時から6時の間ということです。」
「第一発見者は?」
「被害者の助手で、ここに居候している玉川さんです。居間の方に待たせてあります。」
「他に、何かあるか?」
「はい。犯人はおそらく、この軍手を付けて、灰皿を持ち、被害者を殴った模様です。」
と言って、刑事は袋に入った軍手を警部に手渡す。
「ん?なんか、真新しい軍手だな。」
「はい。昨日今日購入したものと思われます。」
警部は袋の中の軍手をまじまじと見つめて、
「なんだ?この指先のあたりについている光るものは?」
「なんでしょうね?気付きませんでしたが?」
「ふん、まあ良い。他に、何か伝えることはあるか?」
「第一発見者の玉川さんによると、死亡推定時刻の3時から6時の間に、この書斎に入った人物は、玉川さんを含めて3人のようですので、その3人を居間に待たせてあります。」
「そうか。なかなか手際がいいじゃないか。では、3人に会おうか。」
と言って、警部は書斎を出て、居間に向かった。

「あなたが第一発見者の玉川さんですね。今回は大変なことになりまして。」
「はい。先生が殺されるなんて・・・」
「ところで、あなたの話によると、死亡推定時刻の3時から6時の間に、あの書斎に入ったのは、ここにいるお三方で間違いはないですか?」
「はい、間違いありません。外から誰かが入った、というのなら、それはわかりませんが。」
「おい、その辺はどうなんだ?」
警部は振り返って、所轄の刑事に聞く。
「書斎の窓は、全て内側から鍵が掛かっており、外部から人が侵入した形跡はありません。」
「そうか。それじゃ、お三方の中に、犯人がいるということですな。」
警部は再び振り向いて、鋭いまなざしで3人を見据えながら言った。
「そんな・・・この中に犯人がいるなんて・・・」
「とりあえず、3時から6時の間に何をしていたか、お聞かせ願えますか?」
3人は、3時から6時の間のことを、警部にかいつまんで説明した。

3人の説明を聞き終えて、警部はおもむろに言った。
「それでは、一番最後に書斎に入ったのは、山川さんと言うことですな。そのとき、被害者はご存命でしたか?」
「はい、元気でしたが。ちょ・ちょっと待ってください。私が疑われてるんですか?」
「現状では、あなたが一番疑わしい、ということです。」
「わ・私は10分ほど書斎にいただけですよ。その間に殴るなんて。」
「10分もあれば、被害者を殴ることくらい出来るでしょう。」
「ど・動機は?私には動機がありませんよ。」
すると、横から玉川が口を挟む。
「どうでしょうか。この前のペンのことを難癖付けられて、結局代金を貰えなかったって言ってましたよね。」
「そ・そんなことで殺人までしませんよ。」
「でも、怒りで咄嗟に近くにあった灰皿で殴りかかったとしてもおかしくないのでは?」
「あなただって、最近の先生の作品は、あなたが原案を作ってるのに、自分の名前は一向に出してくれないって、悩んでたじゃないですか。」
今まで黙っていた広川が口を挟む。
「それじゃ、玉川さんにも動機があるのね?」
「な・何を言うんだ!そんなことなら、広川さんにだって動機があるじゃないか。あなた、先月まで先生の愛人だったでしょ。なのに、突然別れ話を持ちかけられて、先生を恨んでたそうじゃないですか。」
「へ・変なこと言わないで。そんなの噂だけよ。」
3人の会話を一通り聞いた警部は、3人を制して、
「まあまあ、およしなさい。とりあえず、お三方に動機がある、ということがわかりました。」
その言葉に、3人はハッとして黙ってしまう。

3.腰蓑刑事登場!

「あっ、北田刑事!お疲れ様です!」
「おう、久しぶりだな。元気か?」
「よお、腰蓑。やっと来たか。」
「警部ですか。その呼び方はやめてくださいよ。」
「良いじゃないか。ちょうど良かった。今、捜査が行き詰っていてな。」
そう言って、警部は今までのことを北田に話した。北田は軍手を見たり、容疑者の3人を見回したりして、やがて、質問をする。
「山川さんの後には、誰も書斎に入って無いのですか?」
玉川が答える。
「そうですねえ。そういえば、広川さんが、化粧直しに洗面所に行くといって、書斎の前を通りましたが。」
広川が反論する。
「そんな、私は洗面所に行っただけです。そんなことを言うのなら、私の後に、玉川さんも洗面所に手を洗いに行ったじゃないですか。しかも、私より長かったようですが?」
「わ・私は手のインクを落としに行っただけですよ。なかなか落ちなくて、手間取って時間が掛かっただけです。」
北田が質問をする。
「お二人とも、相手が洗面所に入るか、書斎に入るとこは見てないのですか?」
玉川が答える。
「そうですね。特に注意してなかったし、書斎に続く廊下を見てください。ああ暗くちゃ、注意してても、見えませんよ。」
「そうですね、ここからでは、書斎に入っていくところは、十分に注意していない限り見えませんね。とりあえず、お三方ともに犯行のチャンスがあったことはわかりました。」
北田は黙って、考え込む。そこへ、所轄の刑事が、入ってくる。
「警部、検死の結果が出ました。」
「おう、報告してくれ。」
「被害者の死因は、頭部への鈍器による4回の打撃によるもので、特に眉間の辺りへの打撲が致命傷となり、ほぼ即死だった、ということです。死亡推定時刻は午後4時から6時の間。どうやら、あの灰皿による殴打と見て間違いないようです。」
「そうか。初見と余り変わりは無いということか。これじゃ、犯人の特定は難しいな。」
すると、横で北田が微笑みながら、
「どうやら、今の検死報告で犯人がわかりましたよ、警部。」
警部は驚いて、
「ほ・本当か腰蓑!間違いないんだな!」
「間違いありません。犯人はこの3人の中にいますよ。」
「それは私もわかってる。おい、誰なんだ?!」
「犯人は・・・・」

(4.解決編に続く。)

---エンド---

さて、犯人は誰か?考えてみてください。当然、犯人とする決め手も考えてくださいね。広川、玉川、山川の中に犯人がいます。動機も犯行のチャンスもあった3人、果たして誰が犯人なのか?初級編ですので、ヒントは無しです。皆さんの推理をコメントに書いていただけると嬉しいです。よろしくお願いします<(_ _)>

ちなみに、北田刑事がなぜ腰蓑と呼ばれてるか・・・それは、次のエピソードにでも書こうかと思います^^

【今日のWF】

今日は出張先ですので、おそらく密漁になると思いますwジャウー、少しでもサイズアップしておかなければww

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2005年7月 8日 (金)

「A&D」Part.11

阪神 3-0 中日】

今日は完璧な投手戦でしたね。その中で、しっかりとチャンスをものにしたタイガースの勝利。特に4回に、2死から3連打で2点取ったのが大きかったです。下柳も、ここ数戦は悪かったですが、今日は6回を散発の3安打無失点、相手の山本昌も良かったので、先に点を与えなかったピッチングはすばらしかったと思います。中継、押さえ陣は言うこと無しですね。今日の勝ちは本当に大きいです。明日も勝って、勝ち越しを決めちゃいましょう!

今日は「A&D」のPart.11、いよいよ最終回です。高木の家を出てしまった園子、それを追いかける高木、二人に真の幸福は訪れるのか?それでは、スタートです。

---スタート---

4-3.本当に残ってるのは?

高木は、家を出てから、松葉杖を忘れたことに気付く。しかし、前方を少し早足で歩いていく園子を見たとき、そんなことはどうでも良くなった。
「園子ちゃん!待ってくれ!!」
園子は一瞬振り返るが、さっきよりも足を速めて、高木から逃げようとする。高木は、後を追った。
やがて、この前事故に遭った、大通りの交差点に出る。信号は赤。園子は、横断歩道は渡らずに、大通り沿いの少し広めの歩道を早足で歩いていく。普通の高木ならすぐに追いつけるスピードだが、足を引きずっている今の高木では、差は開かないまでも、なかなか追い付くことが出来ない。しかし、高木は諦めずに追いかけていく。
一方の園子は、必死で走っていた。そう、園子は走っているつもりだったが、頭が混乱しているためか、それとも、涙で前が霞んでいるためか、周りの人が見たら、早足で歩いている程度にしか見えなかった。
そんな時、園子の目の前を何かが通り過ぎる。園子はハッとして立ち止まり、周りを見回した。しかし、誰もいない。一瞬だが、園子には目の前を通ったのが、動物のようにも思え、また、小さな人のようにも見えた。園子は、なおも周りを見回していた。そのとき、2本の腕が園子に巻き付いてくる。高木が追いついたようだ。園子は、体を硬くした。

高木は、立ち止まった園子に追いつき、後ろから抱きしめた。
「やっと捕まえた。」
園子の体は、少し震えているようだ。
(それにしても、静かだな。)ここは大通りの歩道。夜中とはいえ、10時を少し周ったくらいだろう。普段なら、車の通りは激しいし、行き交う人もそれなりに多いはず。それなのに、今は、車はたまに走ってくる程度だし、周りを行き交う人は全く見えない。聞こえる音といったら、遠くの電車の音と、上空から微かに聞こえてくる、ヘリコプターの羽音くらい。
「どうして・・・どうして出て行ったりしたんだい?」
園子は相変わらず震えている。
「私・・・私、子供の頃のことで、・・・どうしても.・・・」
その後を園子がしゃべろうとしたが、高木はそれを制するように、
「そうか。幼い頃何かあったんだね。それで、恋愛に積極的になれないんだ。」
そう言うと、園子を抱きしめていた腕の力を少し抜いて、
「じゃあ、俺の最後の幸福の願いは、君が恋愛の素晴らしさ、楽しさを知ることにしよう。相手は俺じゃ無くたって良いさ。君が普通に恋愛できるようになれば、俺は嬉しいからね。」
(嬉しい!)園子は、心底そう思った。と同時に、体から力が抜けていくのを感じた。すると、背中に高木の体温を感じるようになった。(温かい。)園子は、自分がだんだん和んで行くのを感じた。高木に抱きしめられていることで安らぎを感じている。そんな自分に戸惑いを感じながらも、心地よい安らぎに身を任せたくなっている。そして、自分の最後の幸福の願いは、高木とこれからもずっと一緒にいたい、ということだと思い出す。

「高木さん、私の最後の願いは・・・」
園子は顔を上げ、目を開けて言おうとした。そのとき、目の前50mくらいのところに、頭髪は白髪混じりで、サングラスをした猫背の男性と、野球帽を被り、サングラスをした少し若めの女性が、こちらに歩いてくるのが見えた。いや、歩いている、と言うより、地上を滑って進んでくるように、園子には見えた。そして、男性の方には、見覚えがあった。
(あの人、最初に事故に遭った人だ!)
そんなことを考えてるうちに、二人どんどん近づいてきて、やがて園子たちの横を通りすぎようとしていた。そのとき、
「やれやれ、これで終わりじゃの。しかし、二人が出逢えただけでも、幸福だと思えんかったかのう?」
と、男性の方が言った。
(二人が出逢えただけでも幸せ?)園子の頭の中に、今までのことが走馬灯のように蘇ってくる。高木と初めて会ったとき、自分が今置かれている状況を知りたい一心で、あの宝くじ売り場に並んで、そして偶然にも高木に会った。
(しかし、本当に偶然だったの?)そう、あのとき、二人とも宝くじなんて二の次だったため、宝くじが当らなかったから、幸福は起きていないとしたはず。でも、出会えたこと自体が偶然ではなく、それ自体が幸福な出来事だとしたら。
(そうか。あの時、しっかり幸福な出来事は起きてたんだ。)
そうなると、二人とも、5つの幸福は使い切ったことになる。
(でも、災いだって、5つ使い切ってる。)
そうだ、災いだって幸福だって、天使や悪魔がいなくたって、日常普通に起きること。ならば、今は普通に起きてる幸福なんだ。
園子は、そう納得して、高木の腕にすがり、
「私の最後の願いは、これからもずっと高木さんと一緒にいること、です。」
と言った。

高木は、自分が最後の願いを言った後、園子の体から震えが止まるのを感じ、
(やっと俺の事を受け入れてくれたかな。)
と言う安堵感と、園子に対する愛おしさから、抱きしめた腕に少し力を入れて、
(もう二度と離さない!)
と言う気持ちを強くしていた。やがて、園子が何かを言いかけて、ふいに黙ったので、どうしたのかと思い、顔を上げた。すると、園子が見た男性と女性が、今しも園子と高木の横を通りすぎようとしていた。そして、
「どうやらこれで終わりのようね。でも、私、’今宿りました’って言った筈よ。忘れちゃったの?」
高木はハッとして、通りすぎた二人の方を振り返った。しかし、どこに行ったのか、後ろには二人の姿は見えなかった。
(あの女性、確か最初にバイクの事故に遭った女性だ。)
高木は思い出した。(’今宿りました’だって?)そう考えると同時に、高木の頭の中に、今までのことが走馬灯のように蘇ってくる。
(そういえば、あの女性がしゃべったのは、事故に遭った後だった。)
そう、そして、園子が男性から言葉を聞いたのも、事故に遭った後。
(俺達は、あの事故も5つの災いの一つと思っていた。)
しかし、さっき女性が言ったように、事故の後に’宿った’としたら、最初の事故は5つの災いに入らない。と言うことは、お互いに、災いが一つずつ残ってることになる。
(でも、幸福だって一つ残ってる。)
そうさ、今俺は、彼女に幸福が来る事を願っている。彼女も幸福な事を願えば、最後の幸福が今起きることになる。
(それで良いじゃないか。最後の災いのことは、後で考えればいい。)
そんな風に考えているとき、園子が最後の願いを言った。

園子の最後の願いを聞いて、高木はいっそう腕に力を入れて、
「これから二人で、幸せを探していこうね。」
と言い、園子を振り向かせた。園子は顔を上げ、高木の目を見て、やがて目を瞑った。高木は、園子の唇に、自分の唇を近づけていく。やがて、二人の唇が触れようとした、そのとき・・・。

エピローグ~「A&D」

『ただいま入りましたニュースです。つい先程、N市の路上に、夜景を撮影していた放送局のヘリコプターが墜落しました。その際、たまたま路上にいた2名の歩行者が巻き込まれ、先程病院に運ばれた模様です。二人とも意識不明の重態で、男性の方は、20代後半から30代前半、女性の方は10代後半から20代前半と見られています。現在、警察では、二人の身元を調査すると共に・・・』
D:「やれやれ、予想通りの結果になってしまったの。」
A:「そうかしら。私は二人の幸せを祈ったわよ。」
D:「幸福と災いの残りを数え間違えた奴らが悪いんじゃ。せっかく最後にヒントをやったのにの。自業自得じゃて。」
A:「でも、たまにはハッピーエンドも見てみたいわ。」
D:「無理じゃ無理じゃ。ご都合主義の人間ばかりじゃからの。自分の都合の悪いことはすぐに忘れる、可愛そうな連中じゃよ。」
A:「ところで、そろそろ0時になるわよ。」
D:「おっと、いかんいかん。頑張ったやつらに、最後の贈り物をやらんといかんかったの。」
AとD、お互いの手を併せて、呪文のようなものを唱える。何かが戻っていく、そんな感じにさせられる呪文だ。
D:「これで無事終わったの。さて、次はどの娘にしようかの。」
A:「私も、どの人にしようかしら。」

カーテンコール~園子&高木

(やだ、何なの。ずっと付いてきてる。)

園子は歩きながら、そっと後をうかがう。男が付いてくる。頭髪は白髪交じりでサングラスをかけて、背は園子より少し高いくらい。背中を丸め、うつむき加減で歩いている。

(ひょっとして痴漢。それともストーカー!)

園子は少し早足になる。後の足音も、それに合わせて早足になる。

(やっぱり痴漢。何で私なのよ!)

園子は叫びたくなるのを抑え、早足で歩き続ける。相変わらず足音が後から付いてくる。

やがて建築現場の横を通りかかったとき、上の方から「危ない!」という声とともに、ドン!と何か物が落ちる大きな音がする。

園子は後を振り返った。ちょうど、園子と後ろの男性の間に、ハンマーのようなものが落ちてきたらしい。後ろの男性は、びっくりして尻餅をついていた。

(いい気味よ、この悪魔!女性の敵!)

園子は、そう心の中で叫んで、足早にその場を去っていった。

一方、別の場所では・・・

(ちくしょう!このままじゃ遅刻しちまうよ!)
高木は出勤するため、バス停でバスを待っていた。今日に限って道路が混雑していて、バスがなかなか来ない。
(今日に限ってなんでだ。大事な会議があるというのに。)
バス停には数人の人が並んでいた。高木の前には、野球帽をかぶり、サングラスをかけた、ちょっと若めの女性が、後ろには高木同様、スーツを着たサラリーマン風の男性が数人いる。
バスはまだ来る気配も無い。かといって、この混雑ではタクシーを拾ったところで、会社に着く時間はそう変わりそうも無い。高木は苛立っていた。
(いっそ、歩いたほうが早いか。)
しかし、会社までの距離を考えると、なかなか思い切れない。高木はバスの来る方向を見つめた。一台のバイクが、車の列と歩道の間を疾走してくる。
(バスもあんな感じで、すり抜けて来られればいいのにな。)
バイクは、高木たちに近づくにつれて、スピードを上げていく。やがて、轟音とともに横を通り過ぎていった。

そのとき、バイクが巻き上げた風で、前の女性のスカートがめくれそうになる。女性は、必死でスカートの裾を押さえる。そんな仕草が、妙に色っぽく、可愛らしく感じた高木は、

(かわいいなあ、まるで天使のようだ。たまにはバスが遅れるのも良いか。)

そんなことを考えていた。

(「A&D」 完 )

---エンド---

いかがでしたか?「A&D」は、これで終了です。最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。私自身、このように連載式に小説を書いたのが初めてで、いろいろと難しい面や大変なこともありましたが、何よりも、自分の作品を読んでくれてる人がいるということ、そして、皆さんからいただいたコメントが励みとなりまして、最後まで書き続けることが出来たと思っています。本当に感謝いたします。

今回の連載に関して、自分自身いろいろと思うとこがありますので、それは明日にでも書こうと思います。また、次回作ですが、夏にもなりましたし、ホラーでも書いてみようかな、何て考えてますので、お楽しみにしていてください。

【今日のWF】

これから出航ですwとりあえず、春レアを狙いながら、クロカジキの方も探って行きたいと思っていますwしかし、カジキは何処だ~ww

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2005年7月 7日 (木)

「A&D」Part.10

阪神 4-2 ヤクルト】

今日は、試合の中継を見ることが出来なかったんですが、先程結果を見たら、本当にワンチャンスを物にして、4点を取り、継投で勝利したようですね。昨日までは打線の繋がりに欠けてた面がありましたが、今日は4回にしっかり繋いで4点を取ってました。ただ、全体的に打線は湿りがちでしょうか。それと、明日の事を考えれば、今日は中継陣を休ませたかったところですが、試合展開上、しょうがないですね。明日からは中日と3連戦、オールスター前の天王山、しっかり勝ち越して、優勝への足場を固めて欲しいです。

今日は「A&D」の10回目、ラスト1回前です。事故に遭った園子と高木、このまま別れてしまうのか。では、スタートです。

---スタート---

4-2.二人の時

「もしもし、高木さん?園子です。」
「えっ、ああ、園子ちゃんか。どう、具合は?」
「はい、昨日までと違って、今日はすごく調子良いです。」
今日は日曜日。園子は幸いにも、精密検査の結果、脳には異常が見られず、また、他の部分にも異常がみられなかったため、昨日の土曜の夕方には退院していた。昨日までは、少し体がだるく感じられていたが、自分のベッドでゆっくり眠れたためか、今日は朝からすこぶる調子が良かった。
高木は園子が入院している間、土曜日の午前中に、自分の足の診察がてら、園子の病室を訪れただけで、それ以外は園子の元には訪れていない。そのときも、母親がいたから遠慮したのか、2,3分話をして帰っていた。園子は、そのことが不満であったし、部屋を出て行くときの高木の寂しそうな横顔に、不安を感じていた。
「あの・・・高木さん、ひょっとして・・・もう会わないとか考えてます?」
「ああ。だって、俺のせいで君を2度も危ない目に遭わせちゃったし。」
「違いますよ、高木さん。この前は、私がボーッとしてたからいけないのよ。私の責任でしょ。」
「俺がもっと注意してれば良かったのさ。俺の責任だよ。」
どうやら、高木は本気のようだ。園子はこのままじゃいけない、と思い、強引に話を変える。
「明日の夜、高木さんの家に行って良いですか?」
「えっ!」
「だって、高木さん、足が不自由で食事とか買いに行くの大変でしょ。だから、私が作ってあげる。高木さんの足の怪我、私の責任だし。」
確かに高木は、今でも外出時は松葉杖を使っていた。(しかし、もう彼女には会わないと決めたし・・・)そんな考えを打ち消すように、園子が続ける。
「それに、私の不注意が原因とはいえ、これで災いは全部使っちゃったでしょ。だから、もうあんなことは起きないよ、きっと。」
高木はハッとして、事故のことを思い返してみた。そいうえば、園子が一人のときは、車は直前で止まっていた。事故に遭ったのはその後、つまり、高木が園子の元に駆け寄り、後ろから抱きしめた時。自分が彼女の後ろで、彼女が自分の前、二人とも幸福か災いを受ける体勢のときだった。そして、二人とも事故に遭った。つまり、偶然とはいえ、最後の災いを消費したことになる。
「高木さん?もしもし、聞いてますか?」
「ああ、聞いてるよ。そうだね、事故のことで、災いのことはすっかり忘れてたよ。」
「私も昨日までは忘れてました。でも、今日は気分が良かったので思い返してみたら、もう災いは起きないんだって分かって。余計気分良くなっちゃって、高木さんに電話しちゃったんです。」
そんな園子の正直な言葉に、高木の園子への愛おしさが蘇ってきた。逢いたい。今すぐにでも逢いたい。
「あのさ、園子ちゃん。明日の夜、いつもの喫茶店で会わないか?」
「高木さん、話ちゃんと聞いてました?私、明日の夜高木さんの家に行って良いかって聞いたでしょ?」
「そ・そうだったね。ごめんごめん。わかった。それじゃ、俺、駅で待ってるよ。」
「はい。それじゃ、また明日。」
「うん。明日ね。」
二人、電話を切る。

「そういえば、この前の宝くじ、当ってたのかな?」
「そうだ!私もすっかり忘れてました。」
「金曜の新聞がまだあるから、一緒に見てみようか。」
月曜の夜、高木の家。二人は高木の家の最寄の駅で待ち合わせ、途中スーパーで食材を買い、高木の家に行った。途中、何も起きなかった。高木の家に着くと、園子は台所を借りて食事を作り、二人で食事を食べ終わって今に至っている。
園子は前に言っていた通り、料理には自信があるらしく、手際よく料理を作ったが、高木の家に塩・こしょうと言った基本的な調味料が一切無かったため、味の方はイマイチだった。でも、「やっぱり、美味しく無いですね。」と言って恥ずかしそうに微笑む園子を見て、余計に愛おしさが募っているところだった。
高木は、金曜の新聞を持ってきて、ベッドに腰掛ける。園子も、高木の横に腰掛ける。お互いに、買った宝くじを出し、新聞で照合する。
「高木さん・・・やった!一等が当ってる!!」
「すごい!俺も二等が当ってるよ!」
二人合わせると、当り金額は2億近くになる。
「すごいすごい!でも、なんか実感湧かないな。」
「そうだね。2億って言っても、どのくらいか想像つかないな。」
二人はしばし、目を白黒させながら、新聞と宝くじを見つめている。しばらくして、園子は下を向き、少し涙声で、
「私、幸福と災いが起きるって知ったとき、すごく悲しかった。すごく怖かった。高木さんと会う前の二つの事故のことが頭に残ってて、まだこんなことが起こるんだ、って思うと、すごく不安だったの。でも、高木さんに会えて、事故にも遭ったけど、いつも高木さんがいてくれて、すごく心強かった。そして、最後にこんな幸福も待ってたし・・・」
「園子ちゃん。」
園子は顔を上げる。少し涙を流している。高木は、園子の目を優しく見つめ、両肩を掴み、
「これが、最後の幸福じゃないよ。もう一つ残ってる。」
そう言って、園子の顔に、自分の顔を近づけていく。高木は、園子が目を瞑ると予想していたが、予想に反して、園子は高木を見つめたまま、体を硬くして、やがて、顔を反らして高木から離れてしまう。
「・・・園子ちゃん?・・・ごめん、ムード無かったかな?」
「違う、違うの!・・・ごめんなさい、私が悪いんです。」
そう言うと、園子は顔を伏せて泣き出し、ベッドから立ち上がり、玄関に向かい、高木の家から出て行ってしまう。高木は、その光景をしばらく呆然と見つめていたが、
「園子ちゃん!!」
と叫んで、後を追いかけていく。松葉杖も持たずに。

(Part.11 4-3に続く。)

---エンド---

今日は、4-2.を書き終えました。高木の家から出て行ってしまった園子と、園子を追いかけて行った高木、この後何が待っているのでしょうか。そして、4章の題名になっている「ラスト・プレゼント」とは何か?次回は最終回、お楽しみに^^

【今日のWF】

今日の朝方、たまたま時間があったので、気紛れでちょっとだけオオタロウを狙ったら、なんと2匹釣れてしまいましたw昨日まであれだけ狙って釣れなかったのに、釣れるときはそんなものですねwこれで少し気楽になったので、クロカジキの捜索とともに、他の春レアも狙っていこうと思ってますwでも今日は、昨日余り寝てないので、このまま素直に寝ようと思ってますww d(^-^)ネ!としーさんww

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年7月 6日 (水)

今日はお休みしますw

阪神 2-1 ヤクルト】

今日も投手の頑張りで勝利!打線も先制されながら、追いつき、そして逆転して、得意の継投で勝利をもぎ取りました。ただ、調子の良い時なので、敢えて苦言を呈しますと、昨日もそうでしたが、イマイチタイムリーが少ない気がします。今日の4回の、押し出しで1点取った後の満塁のチャンス、5回の一死三塁のチャンス、8回の満塁のチャンス、いづれも点を取れませんでした。追いかけて来るのが、中日とヤクルトと、ディフェンスの良い両チームなので、点を取れるときにしっかり取らないと、今後の戦いで苦戦を強いられる可能性があると思います。でも、もともと繋ぐ野球を得意としているタイガース、明日もしっかり勝って、金曜からの中日戦に臨んでほしいです。

今日は、出張先でこのブログを書いてますので、「A&D」の掲載はお休みします。「A&D」も最終章に入りまして、私の予定では、残り2回を残すのみとなりました。(3回になる可能性も有りです^^;)

そこで、園子と高木は、今まで色々な災いと幸福を受けてきましたが、二人が受けた災いと幸福は果たして幾つか、それを考え直してみてください。最終回では、それがキーとなる予定ですので。

明日は、何とか書けるよう努力しますので、お楽しみに^^

【今日のWF】

今日は先程も書きましたが、出張先ですので、これから密漁しますwwオオタロウ、昨日散々狙ったのに釣れなかったので、今日こそは釣れるよう、頑張ります~w

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年7月 5日 (火)

「A&D」Part.9

阪神 4-1 ヤクルト】

今日は井川が久々に好投しました。7回を1失点。四球も一つと、上々のピッチングでした。打線も4回のワンチャンスをしっかりものにして、4点を取って井川をしっかり援護しました。これで、大事な6連戦の初戦を白星で飾り、後が楽に戦える展開になったと思うので、この調子で明日以降も頑張って欲しいです。

今日は、「A&D」のPart.9、最終章(第4章)に入ります。二人の行く末に待っているのは、幸福か災いか。では、スタートです。

---スタート---

バックステージ~「A&D」

D:「どうやら、言葉の意味と法則は分かってきたようじゃの。」
A:「本当にそうかしら。さっきだって、あんな災いに遭ってるし。」
D:「詰が甘いんじゃよ。男の前の人ならまだしも、女子の後ろの人まで同じ災いだと思ってるところが失敗じゃったの。」
A:「でもそのおかげで、二人の仲は更に良くなったみたい。」
D:「どうじゃろう、恋は盲目と言うからの。大きな災いに遭わねば良いが。」
A:「でも、二人とも幸せそうだったわ。」
D:「さてさて、お楽しみはこれからじゃ。」

4.ラスト・プレゼント

4-1.盲目

「へえ、ここ初めてです。こんなに家から近いのに。」
「そうなんだ。何にも無いとこだろ。」
翌日の夜、いつもの喫茶店で待ち合わせをし、電車に乗り、高木の家の最寄の駅に二人はいる。前日、高木は一睡も出来なかった。前日の災いのこと、後一つ残ってる災いをどう使うか、そんなことも気にはなっていたが、一番気になっていたのは、勿論、翌日は園子が自分の家に来る、ということである。高木は、自分の家に女性を招待するのは、初めてだった。どんな感じで招待すれば良いのか、家の中ではどういう風に園子に接すればよいのか、そんなことをあれこれ考えてるうちに、朝を迎えてしまっていた。
一方の園子も、昨夜は一睡もしていない。園子は幼少の頃、近所の男性から性的な嫌がらせを受けたことがあり、それがトラウマになっていて、男性と付き合っても、ある一線が越えられずに、今までキスすらしたことが無かった。そういう雰囲気になると、体も心も縮こまってしまい、いつも逃げてしまっていたから。(でも、明日は、高木さんとなら大丈夫かも。)そんな根拠の無い確信を持っていたため、翌日の事をあれこれ考えて、寝付くことが出来なかった。
「ねえ、高木さん。途中にスーパーとか無いですか?料理の材料とか買いたいから。」
「そういえば、大通りの先に、大きめのスーパーがあったかな。」
と言って、高木は園子の前に出て、案内するように歩く。園子は高木についていく。しかし、買う材料のことを考えてか、それとも、寝不足で注意力が散漫になっているのか、園子には周りの状況が見えていなかった。高木も、園子を案内することで精一杯で、園子自身に注意が向いていない。

やがて、二人は大通りの交差点に出る。信号は赤。高木は立ち止まった。しかし、園子は立ち止まらずに、そのまま横断歩道に入っていく。何か考え事をしてるのか、下を向いて歩いていたため、赤信号が見えていないようだ。
「危ない!」そんな園子を見た、高木ではない他の人が、園子に対して叫んだ。その声で、高木は園子が赤信号の横断歩道に入っていったことに気付く。
「園子ちゃん、危ない!」高木の声で、やっと我に返った園子は、自分が横断歩道の中程にいることに気付く。歩行者用信号は赤。園子はハッとして、車が走ってくる方向を見る。一台の車が、園子の方に向かって、クラクションを鳴らしながら走ってくる。園子は、怖さから動けなくなり、その場で固まってしまう。
(このままじゃ危ない!轢かれる!)高木は、園子の方に走っていく。車はなおも、園子に近づいてくる。急ブレーキの甲高い音を響かせながら。(駄目だ!間に合わない!)高木は思わず目をつむった。すると、車のエンジン音とブレーキ音が止んで、
「危ないじゃないか!どこに目をつけてるんだ!ばかやろう!!」
という運転手の怒号が聞こえてきた。車は、園子の目前で止まっていた。(良かった。助かった!)高木は園子に駆け寄り、園子を後ろから抱きしめ、運転手に向かって、
「すいません。うちの連れが・・・」
そう言おうとした時、止まった車に、後ろから別の車が衝突した。止まっていた車がその弾みで動き、高木と園子の方へ向かってくる。高木は、園子をかばうように、後ろを振り向く。と同時に、車のバンパーが高木の右足に当たり、その拍子に高木は園子を抱いていた手を離してしまう。園子は、そのまま転倒し、側頭部を路面に打って意識を失ってしまう。一方の高木は、車とぶつかった瞬間に前のめりに転倒しそうになるが、両手を突いて、何とか転倒は免れていた。
「大丈夫か!園子ちゃん。」
高木が声をかけるが、園子の返事は無い。高木は、園子の元へ行こうとするが、右足に力が入らず、立つことが出来ない。なんとか、這って園子に近づき、園子の上半身を抱き起こして、
「園子ちゃん、しっかりしろ!目を開けるんだ!」
しかし、園子は目を開かない。高木は、園子の上半身を抱いたまま、
(なんで、なんでこんなことに!俺のせいだ。俺がもっと注意していれば、こんなことにならなかったのに!)
そう叫びたくなるのを抑えて、下を向いて体を震わせた。

(俺はなんで、彼女に注意を払わなかったのか。好きになった女性一人、守ることが出来ない。こんな俺は、彼女を好きになる資格は無いな。)
薄暗い病院の待合室。高木は一人、椅子に座ってうなだれている。
あの後、駆けつけた救急車に二人は乗せられ、病院へと運ばれた。幸いなことに高木は、右足首の捻挫と、太ももの軽い打撲だけで済んだ。しかし、高木が治療を終わって園子の様子を見に行った時も、園子は意識が戻っていなかった。その後、警察の事情聴取や事故に関する説明などを受け、開放されたあとに園子の両親に連絡をして、今に至っている。
「高木さん、彼女の意識が戻りましたよ。」
看護婦の声に高木は顔を上げる。看護婦が、高木を促して、園子の病室へと向かう。
「そういえば、彼女の親御さんには・・・。」
「先程連絡したので、間もなく来ると思います。」
高木は重苦しい口を開き、何とかしゃべった。やがて、園子の病室に着く。園子は、気だるそうな顔を高木の方に向けて、
「高木さん?・・・なんで、なんで私、こんなとこに・・・」
高木は、園子の側に駆け寄る。右足を引きずりながら。
「良かった。本当に気が付いてよかった。」
「高木さん・・・右足が・・・」
「俺は大丈夫だよ。でも、本当に良かった。」
高木は涙を流しながら、園子のベッドに顔を伏せる。そのとき、廊下を走ってくる足音が聞こえ、園子の両親が病室へ入ってくる。
「園子、どうしたの?大丈夫なの?」
「お父さん、お母さん。私・・・どうしてここにいるのか。」
すると、父親が高木の方を向き、
「お前か!お前が園子をこんな目に!」
高木は園子のベッドから離れて、下を向いてうなだれる。何も言うことが出来ない。
「お父さん、高木さんは何もしてない。私の事をずっと見守ってくれてたの。だから、怒らないで!」
園子は、つい大声を出してしまう。その拍子に頭に痛みが走ったのか、頭を抑えてうずくまってしまう。両親は園子の周りを忙しく動いている。
そんな状況を見ながら、高木は病室を出て、一礼し、一人病院から出て行く。そして、適当なところでタクシーを拾い、自分の家へと向かう。
(もう、彼女とは会えないな。自業自得だからしょうがない。)
そんなことを考えると、寂しさと切なさに苛まれ、また、園子への愛おしさも募ってきて、タクシーの中で恥ずかしさも忘れて嗚咽を漏らしていた。

(Part.10 4-2.へ続く。)

---エンド---

今日は4-1.を書きました。いかがでしょうか?園子と高木は、このまま別れてしまうのか?次回のお楽しみです。

【今日のWF】

昨日、新魚が上がりましたw名前は「オオタロウ」wこの名前を聞いて、爆笑問題を思い出したのは私だけでしょうかwwイベントも今日が最終日、ランクインサイズのUFOを狙って最後まで頑張ろうと思いますw

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005年7月 4日 (月)

「A&D」Part.8

今日はタイガースは試合がありませんでした。明日からはヤクルト、中日と6連戦。前半戦の山場ですね。ここで両チームに勝ち越せれば、独走の足場を固められると思うので、しっかり頑張って欲しいです。

今日は、「A&D」のPart.8を書きます。今日で3章が終わります。恋する二人に、これから待っているのは災いか幸福か。では、スタートです。

---スタート---

3-4.災いの消費

「ごめん、待った?」
「いいえ、こちらこそごめんなさい。急に呼び出しちゃって。」
最初の頃入っていた喫茶店。二人が買った宝くじの抽選を明日に控えた水曜日の昼ちょっと前。今日はいわゆる、国民の祝日である。
高木は今日一日、家で過ごす予定でいた。そのために、前日に食料を買い込んでもいたし、昼過ぎまで寝ているつもりでもいた。そんなときに、園子から連絡が来た。「今すぐ会って伝えたいことがある。」と。
高木はちょっと戸惑ったが、園子と会えるのなら、という思いが強く、二つ返事で待ち合わせ場所まで飛んできた。何よりも、園子から「会いたい」と言ってきたことが嬉しかった。
「ところで、伝えたいことって何?」
「高木さん、明日なんですが・・・」
園子は言い淀んでしまう。高木から誘われた時に答えは決まっていたが、自分から言うとなると、恥ずかしさもあり、なかなか踏ん切りがつかない。でも、思い切って、
「明日・・・高木さんの家にお邪魔しても良いですか?」
消え入りそうな声で、園子は言った。高木は驚く。
「高木さん、一人暮らしなんでしょ。きっと部屋もちらかってるし、食事だっていつも外食ばっかりでしょ。今まですごくお世話になっちゃったから、私が掃除とか、食事作ったりとかしてあげる。良いですか?」
高木は、まじまじと園子を見つめる。園子は下を向き、顔を赤らめる。そんな園子のことが、またいとおしくてたまらなくなる。
「ぜ・是非きてくれ。嬉しいな~。手料理か。そういえば最近、全然食べてないな。」
「ごめんなさい。こんなこと、電話で伝えればよかったですね。」
「全然気にしてないよ。そっか~来てくれるのか。でも、掃除は少しだけしておかないとな。」
「どうして?私、掃除結構得意なのに。」
「だって、君に見られたくない本とかあったら困るしね。」
高木は満面の笑みで言う。園子も可笑しくなってくる。

しばらくして、高木が、
「そういえば、明日もし宝くじが当れば、幸福は最後の一つを残すだけになるけど、災いは相変わらず、お互い2つづつ残ってることになるよね。」
(そうだった。)園子は、災いのことを忘れていた。高木と過ごしている時間、高木に家に誘われたこと、そんな幸福ばかりが続いていたため、災いが残っていることなどすっかり忘れていた。高木は続ける。
「俺さ、思ったんだけど、最後の幸福は、本当に確実に幸福にしたいじゃないか。明日宝くじが当れば、『願う』ということにかなりの確信が持てるけど、もっと確実に、幸福を導き出す方法があることに気付いたんだ。」
園子は高木を見つめる。(確実な方法って?)園子は考えてもいなかった。
「それはさ、残り2つの災いを、最後の幸福を使う前に消費しちゃえば良いんだよ。そうすれば、最後は確実に幸福なことが起きる。」
園子は驚いている。確かに高木が言ってることは正しい。でも、
「でも、どうやって災いを消費すれば・・・」
「これは、あくまで俺の感なんだけど。」
そう言って、高木はコーヒーを一口すする。園子は相変わらず高木を見つめている。
「幸福にも災いにも、些細なものがあったよね。そして幸福は、俺の前、君の後ろの人が、幸福な事を願うことで叶えられていた。ならば、災いの方は、俺達自身が、前の人、後ろの人に災いが起こる事を願えば、それが叶うんじゃないかって。」
「でも、いままで災いが起きた時は、私、災いが起きろ、なんて願ってない。」
「俺だってそうさ。でも、幸福の方に法則があるなら、災いの方にだって必ず法則がある。いままではそれをやらなかっただけだ、って考えれば辻褄が合うじゃないか。」
園子は、急に怖くなった。高木は、自分のために、他人に災いが起きるように仕向けようとしている。そんなこと、自分には出来そうも無い。
「私、他の人に災いが起きろ、なんて願いたくない。そんなこと、怖くて・・・」
「さっきも言ったろ。幸福にも災いにも些細なことがあったって。だから、些細な災いを願うんだよ。俺に考えがある。これから試してみようよ。」
園子は考え込んでいる。これから試すことは、必ずしも良いことではない。誰かに災いが起きることだ。でも、ただ何もせずに、これまでの事故のようなことが起きるのを待っているより、自分達で働きかけて、些細な災いで済ますことが出来れば、かなり気が楽になるだろう。そして、これまで高木の言ったことは間違っていなかったし、自分は完全に高木に頼りきっている。園子は多少の不安を残しながらも、
「わかりました。高木さんに従います。」
「心配するな。もし君に何かあったら、俺が命がけで君を守る!」
高木は、園子の不安を和らげるように、少し大げさに言った。園子は微笑み、そんな高木に益々頼りがいを感じていく。

二人は喫茶店を出て、二人並んで駅のほうに歩いている。最近、街の再開発が始まったばかりで、駅周辺ではオフィスビルやマンションの建築が多く、休日でもかなりうるさかった。そんな中、高木は足を止め、一方を指差す。それは、最近テレビでも放送された、人気のラーメン屋だった。
「あのラーメン屋、知ってるだろ。この前テレビでもやってたし。人気あるみたいだね。」
園子も知っている。いつも行列が出来ていて、長いときには1時間近く待つこともある人気店だ。一回芳江と並んだことがあるが、はるか前方の人で売り切れとなり、園子自身食べたことは無い。
「あの行列に、俺が前、君が後ろで並ぶんだよ。そして、俺は前の人が売り切れでラーメンが食べられない、って願う。君も、後ろの人がラーメンを食べられない、って願うんだよ。あそこに並んでる人たちは、みんな人気のラーメンを食べたいと願ってる。ならば、売り切れで食べられないことは災い以外の何者でもない。そう思わないか?」
確かに些細だ。これならば、誰も傷つくことは無い。園子はかなり気が楽になった。
「そうですね。やってみましょう。」
二人はラーメン屋まで行き、行列に並ぶ。高木が前で、園子が後ろ。昼食時もそろそろ終わろうと言う時刻だが、高木の前には十数人の人が未だに並んでいたし、園子の後ろにも、すぐに2,3人の人が並んできた。二人は、心の中で願った。
(俺の前の人がラーメンを食べられなくなりますように。)
(私の後ろの人は、ラーメンを食べられなくなる。)

やがて、高木の前には5人を残すのみとなった。二人、不安になる。このまま高木の前の人がラーメンを食べられたら、どうなってしまうのか。そのとき、店の中から店員らしき人が出てきて、
「申し訳ありません。本日分は全て売り切れとなりました。またのご来店をお待ちしております。」
と言って、店の入り口に「完売御礼」の札を下げ、店の中に入っていった。高木はふぅ~っと息を吐き、園子の方を振り向いて、
「ほら、上手くいっただろ。しかし、ハラハラしたな~。」
そのとき、斜め上の方から、
「危ない!逃げろ!」
という声と共に、金属のきしむ音が聞こえてくる。高木は上を見た。すると、建築現場にあるクレーンが、今しも高木たちの上に倒れようとしていた。
「危ない!」高木は園子を突き飛ばした。その弾みで、園子は後ろの人にぶつかって、二人とも転倒する。と同時に、ドン!という大きな音と共に、園子の目の前にクレーンが倒れてきた。
「大丈夫か!園子ちゃん!」
園子は呆然と倒れてきたクレーンを見つめている。高木は何度も呼びかけているが、園子の返事は無い。舞い上がる粉塵と、人々の怒号の中、高木は急いで園子を探し、そして園子の側に行って、
「大丈夫か!しっかりしろ!」
園子は相変わらず、呆然と前を見つめている。高木は園子の両肩を掴み、揺す振って、
「園子ちゃん、大丈夫か!どこか怪我してないか!」
園子は、その声にやっと正気に戻り、そして、高木の胸に顔をうずめて、泣いた。
「ごめん、俺のせいだ。ごめん、本当にごめん。」

「ごめんね、みんな俺のせいだ。俺があんなこと試すなんて言わなければ。」
今はタクシーの中。園子は、幸い怪我は無かった。ただし、園子の後ろの人が、倒れた時に後頭部を路上に強く打ち、救急車で運ばれた。
その後、園子は、しばらく泣いて、落ち着きを取り戻し、やがて駆けつけてきた警察に状況説明をして、夕方近くにやっと開放され、今は高木がタクシーで園子を家まで送っている。
「本当にごめん。俺の考えが甘かった。君をこんな目に遭わせるなんて・・・」
園子は頭を横に振って否定して、高木の方を向いて、
「高木さんのせいじゃない。私、今まで高木さんにばかり頼って、自分で何もしようとしなかったから、きっと罰が当ったのよ。」
そういうと、園子は俯いしまう。そんな園子の肩を抱き、自分の方に引き寄せる。
「明日、どうしようか?これじゃ、もう来てもらえないよね。」
園子は一瞬考えるが、すぐに高木の方を向き、
「いえ、行きます。恥ずかしい物は片付けておいてくださいね。」
そう言って微笑む。高木は、その笑顔を見て、少し安堵した。
やがて、タクシーが園子の家の前に着く。
「今日は本当にごめんね。」
「いいえ、大丈夫です。それじゃ、高木さん、また明日。」
「ああ、あの喫茶店で待ってるよ。」
園子は家に入っていく。そんな後姿を見つめながら、
(俺はあの娘を、一生守っていく。それが俺の最後の願いだ。)
高木は心に誓っていた。

(Part.9 4.に続く。)

---エンド---

今日、やっと3章が終わりました。久々に起きた、大きな災い。災いは後1回残っていますが、いったいどうやって消費するのか。次回からは最終章がスタートします。二人の恋の行方は、そして、1回ずつ残っている災いと幸福は?お楽しみに^^

【今日のWF】

今日は、これから出航しようと思いましたが、かなり遅い時間になってしまったので、今日はプレイをお休みして、イベント最終日の明日に全てをかけようと思ってますwミドリイルカとムラサキイルカとルビーシャーク、一匹も釣ってないから、明日は少し狙ってみようかなw

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年7月 3日 (日)

「A&D」Part.7

阪神 6-3 横浜】

今日は安藤が久々に良かったですね。9回に捕まってしまいましたが、それは雨が強くなってきたのが影響したのかもしれません。私も経験ありますが、後半疲れているときに雨が降ってくると、体が何となく重く感じられることがあります。打線も、先制、中押し、駄目押しと、しっかりと仕事をしてくれました。これで、交流戦後半から7カード連続勝ち越し、交流戦後も8勝3敗で、良いペースを守ってます。この調子で、頑張って欲しいです。

今日は、「A&D」の第7回です。3-3.を書きます。この後、どのようなことが起きるのか、高木の考えは正しいのか?それでは、スタートです。

---スタート---

3-3.幸福の法則

園子はあの日以来、いつも後ろを注意いていた。学校の授業でも、一番後ろの席に座っていたし、電車でも、一番前の車両に乗り、一番前の壁にぴったりと張り付くようにしていた。勿論、運転手がいる場所の反対側に。
いつも不安で、周りを注意しなければならないことに少し疲れては来てるが、それ以上に、(今日も高木さんに会える。)という思いが園子には強くあり、苦にならなかった。
「園子、今日授業が終わった後、久々に暇なんだけど、どっか行かない?」
「ごめん、芳江。今日はちょっと用事があって。」
「何よ、もう、彼氏とか出来たんじゃないの?」
「そ、そんなんじゃ無いって。ただの野暮用だよ。」
「ふ~ん、なんか怪しいな。」
園子は、授業が終わると、さっさと教室を出て行く。そんな園子のことを芳江は疑っているが、園子の後を付けるようなことはしない。(まあ、そのうち紹介してくるでしょ。)そんな風に考えていた。ただ、多少の不安はあった。(あの子、結構世間知らずなところあるから、変な男に騙されてなければ良いけど。)

一方の高木も、自分の前に人が来ないよう、細心の注意を払って日々を過ごしていた。高木の場合は、前に、のため、園子よりは注意がし易かったので、それほど疲れてはいなかったが、うんざりはしていた。
「高木、今日は金曜だし、久々に飲みにいかないか?」
「ごめん、今日は用事があってな。」
「なんだよ、付き合い悪いな。彼女でも出来たのか?」
「そんなんじゃねえよ。それよりも青田、お前の彼女紹介しろよ。」
「そのうちな。じゃあ、俺帰るわ。」
青田が出て行く。程なくして、高木も帰宅の途に着く。

「今日で3日目だね。どう、周りに気を付けてるのに慣れた?」
「はい。でも、やっぱり疲れます。」
「俺はそんなに疲れないけど、でもうんざりしてきたかな。」
二人の夜。今日は昨日までの喫茶店ではなく、ちょっと駅よりのレストランに入っていた。そして、高木の機転で、隅の壁際に斜めに向かい合って座っている。園子が壁を背にして。これならば、園子の後ろに人が座ることは無い。今日の園子は、昨日までの警戒心が無くなっているように高木には見えた。
「そういえば、昨日の男の人、どうでした?」
「ああ、大当たりしてたよ。かなり儲けたんじゃないかな。」
「ふ~ん、それじゃ、高木さんの方も幸福だったんですね。」
「うん。これでお互い、幸福は2回消費したことになっちゃったな。」
「でも、なんで宝くじ当らなかったのかな?」
「そのことなんだけど、昨日、俺なりに考えてみたんだ。」
高木は、目の前のアイスコーヒーを一口すすり、考えをまとめるように、少し考え込む。そんな高木を、興味津々な顔で園子は見つめている。
「君のときの事は、詳しく聞いてないからわからないけど、俺の時はさ、友達の青田がぬいぐるみ取った時は、『ぬいぐるみが取りたい』と願っていたし、昨日の男も、『パチンコで大当たりしたい』って願ってた筈なんだよね。でも、俺達は『宝くじを当てたい』って願ってたかな?少なくとも俺は、宝くじの当たり外れなんて眼中に無かったよ。何を買ったか、次の日に照合するときまでわからなかったし。」
ここで話を切り、再びコーヒーを一口すすり、
「君のときはどうだった?幸福なことが起きたとき。」
「そういえば、芳江が福引当てたとき、『当れ!』って手を合わせてた。昨日の女の人は良くわからないけど、ひょっとしたら『美味しいコーヒーが飲みたい。』って願ってたかも。」
「そうだろ。それに、君も宝くじを買ったときは、当たり外れなんて気にしてなかったんじゃないかな?」
園子はうなずいて、少し考え込むようなそぶり。高木は続けて、
「つまりさ、幸福なことが起きたときは、みんな何か幸福なことを願ってたんだよ。俺達みたいに何も願ってないと、幸福なことは起きない。でも、なぜ災いも起きなかったかは、まだ良くわからないけどね。」
園子は下を向いて考え込む。高木のことは信用しているし、頼りに思っているが、こればっかりは全面的に信じることは出来ない。
「ほんとにそうなのかな?事故が起きた時は、誰も事故を起こしたい、何て願ってなかっただろうし。」
「だからさ、これから試してみようよ。」
「えっ!」園子は戸惑っている。
「ちょうど、宝くじ売り場も近いしさ。今度は、二人とも『宝くじを当てたい。』って願って、お互いに宝くじを買うんだよ。勿論、君が先で、俺が君の後にね。」
園子は、まだ半信半疑。そんなことをして大丈夫なのか?災いが起こらないのか?
園子は、上目遣いでちらっと高木の方を見る。高木の目は、園子の事を優しく見つめている、そんな風に園子には見えた。園子は少し、気が楽になる。
「幸い、幸福は後3回残ってるし、物は試しで、やってみようよ。災いが起きた時には、俺がしっかり君を守るからさ。」
園子は、顔が火照ってくるのを感じた。そして、心臓がドキドキしてくる。(この人に任せておけば、大丈夫。きっと良い方向に導いてくれる。)
「わかりました。これから買いに行きましょう。でも、何を買いますか?」
「そうだね。今日は金曜だし、月曜に結果が分かるやつが良いね。」
「なら、またナンバーズになっちゃうけど・・・」
「それにしよう。君が4の方を買って、俺が3の方を買う。そうすれば、お互いに当るかもしれないからね。」
「わかりました、そうしましょう。でも、まだ少し不安かな。」
「大丈夫だって。俺に任せて置けよ!」
高木だって確信があるわけではない。でも、このまま何もしないで幸福と災いを繰り返すよりも、自分達で選んで幸福と災いを起こすことが出来れば、今の状況を打開することが出来る。(ひょっとしたら、災いが起きるかもしれない。そのときは、この娘は悲しむことになる。ならば、俺が悲しみを和らげてあげれば良いじゃないか。)

二人、レストランを出る。そして、宝くじ売り場まで並んで歩いていき、宝くじの用紙にそれぞれ記入し、列に並ぶ。園子が前で、高木が後ろ。園子の前には3人並んでいる。
(お願い、災いは起きないで、宝くじを買わせて。)本当は、こう願いたかったが、園子は敢えてその気持ちを抑えて、(お願い、この宝くじを当てて!)と願っている。
一方の高木は、(災いなんて、起きないさ。きっとこの宝くじが当る。きっとさ。)と願っている。
やがて、園子の番になる。園子は宝くじを買う。そして、続いて高木も宝くじを買う。二人とも宝くじ売り場を離れ、
「良かった。無事買えたね。後は、この宝くじが当る事を祈るだけだ。」
「本当に良かった。この宝くじ、本当に当るかな?」
そんなことを話しながら、二人は並んで歩いている。やがて、
「じゃあ、また月曜の夜に会おう。時間と場所は、いつもと一緒ね。」
と高木が言った。そうだ、今日は金曜日。この宝くじの結果が出るのは月曜だし、明日・明後日は特に会う必要は無い。園子はそう考えて、ちょっと寂しくなる。それを知ってか知らずか、
「明日・明後日は十分注意して過ごすんだよ。もし何かあったら、ここに連絡してくれ。俺、何があっても駆けつけるから。」
そう言って、園子に携帯番号の書いてある名刺を渡す。
「それじゃ、また月曜に。」
「はい、月曜日、楽しみしてます。」
二人は別々の方向に歩いていく。
(月曜までは高木さんに会えないのか。なんか寂しいな。)
(そういえば、彼女の連絡先も聞いておけば良かったか。まあ、月曜に会えるし、大丈夫だよな。)
そんなことを考えながら。

この土日、園子と高木には、何も起きなかった。もっともそれは、二人とも十分に注意していたからこその結果である。園子はこの二日間は、ほとんど外に出ず、家の中で過ごした。高木も、普段は外食専門だが、この土日はコンビニで弁当を買うなどして、外に出る時間を極力少なくするように過ごした。
そして、この二日間に、園子から高木の携帯へ2回、電話が入っている。2回とも、高木のことを心配してのことであって、園子に何か起きたわけではない。1回目、高木は(紛らわしいから、何も無いのなら電話してこなければ良いのに。)と少し迷惑気味だったが、2回目の電話を受けたとき、高木の心の中で変化があった。
今までは、自分達に起きていることばかりが気になって、園子のことを女性として意識することは少なかった。(あんな若くてかわいい娘が、自分みたいな中年に片足を掛けてる男の事を気にすることが無い。)という思いもあって、無意識のうちに意識しないようにしていたのかもしれない。
しかし、2回目の電話を受けてから、高木の中に、園子に対する愛おしさ、という気持ちが芽生え始めた。自分の事をこんなに心配してくれる、そんな女性が今までいただろうか、そんなことを考えると、園子のことが愛おしくてたまらなくなってくる。そして、月曜日に会うのが楽しみになり、(今すぐにでも会いたい。)という思いすら浮かんでくるようになっていた。

月曜日の夜、金曜に入ったレストランの同じ席。
「高木さん、当ったよ。宝くじ、当ってる!」
「俺もだよ。当ってるよ!」
二人は驚きながらも、喜びに思わず声が大きくなっている。
「なっ!俺の言ったとおりだろ。願えば当るんだよ。」
「本当ですね。高木さん、すごい!」
二人は有頂天になっている。宝くじが当ったこともあるが、これで自分達を苦しめていた出来事を、自分達でコントロールできるかもしれない、そういう望みが出てきたことも、二人を有頂天にさせる要因になっている。
「でも、一回じゃ確信までは行かないから、もう一回買ってみようよ。」
「もう一回、ですか?」
「そう、もっと金額の大きい宝くじを。それが当れば、確信できる。」
園子は、少し迷っている。今の自分は、宝くじの当たりなどどうでもいい、こうやって高木と過ごしている時間が一番楽しい、そんな気持ちでいたのに、高木は宝くじでもっと儲けよう、そんなことに気が向いてるようで、園子は少しがっかりしている。しかし、
「幸福は後2回、最後の幸福は確実に自分達の願いが叶うようにしたいじゃないか。そのために、もう一度宝くじを買って、確信を得ようよ。」
この高木の言葉を聞いて、(そうだ、もし今回も宝くじが当れば、最後のお願いが確実に叶うことになる。そしたら、最後の願いで、高木さんとずっと一緒にいたい、って願えば、これからもずっとこの楽しい日々を続けられるかもしれない。)と思い、
「はい、わかりました。どうせなら木曜に抽選がある一番高いくじを買いましょ。」
二人はレストランを出、宝くじ売り場に行き、ロト6を買い、今は二人並んで歩いている。
「なあ、園子ちゃん。」
「はい、なんですか?」
「今度会うときさ、その・・・俺んちに来ないか?」
「えっ!」園子は驚く。
「そのさ、いつもこうやって喫茶店とかレストランに入ると、お金使うしさ、それに、君んちだと、親御さんもいるし・・・」
言ってから、高木は照れるように頭を掻く。
(さっき宝くじ当ったばかりなのに、お金がかかるって。)園子は、少し可笑しくなった。(でも、うれしい!)しかし、園子は即答はしなかった。
「あの、少し考えてもいいですか?」
「そ・そうだよな。わかった、君の意思に従うから、決めたら連絡くれな。」
「はい。」
「じゃあ、気を付けて帰るんだよ。」
「高木さんも気を付けて、おやすみなさい。」
「ああ、おやすみ。」

(Part.8 3-4に続く。)

---エンド---

今日は、3-3を書き上げました。いかがでしたか?ちょっと長すぎるかもですね^^;途中で切ることも考えましたが、次への繋がりを考えて、長いと思いつつも繋げました。高木に誘われて幸せ絶頂の園子と、園子への恋心が芽生えてきた高木、二人とも、何か大事な事を忘れてないか?次回のお楽しみです。

【今日のWF】

これから出航です。新種探しを中心に行いたいですが、放送でUFOが出ると、どうしても気になってしまってww新種、イベント会場にいるのかな~w

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年7月 1日 (金)

「A&D」Part.6

阪神 4-5 横浜】

う~ん、今日もTV中継がありませんでした^^;結果だけ見ると、良い試合だったみたいですね。先発の土肥は何とか捕らえて、一時は逆転しましたが、再逆転され、後は細かい継投で押し切られたようですね。最近、先発投手が序盤で崩れるケースが多いですが、それでも試合が崩れないのは、中継陣の頑張りと打線の粘り強さのおかげですね。今日は仕方ないとして、明日は必勝!!

今日は、3章の2節を書きます。二人が買った宝くじの結果はどうなのか?それでは、スタートです。

---スタート---

3-2.言葉の意味

「俺、新聞買ってきたからさ、宝くじの結果を見てみようよ。」
翌日、二人は待ち合わせ、昨夜と同じ喫茶店に入っている。席は昨日と同じ4人掛けで、園子は手前に、高木は正面の奥側の席に。二人は昨日買った宝くじを取り出し、新聞で照合する。
「俺のは当たってないや。」
「私のも・・・当たってない・・・。」
二人は考え込む。昨日の状況では、園子にも高木にも、幸福か災いが起きる並びになっていたはず。しかし、災いは起きなかったし、宝くじも当っていない。
(何で?)園子は混乱している。しかし、高木がいてくれて良かった、という思いから、余り取り乱すことは無かった。園子は高木の方を上目使いでちらっと見た。高木は考え込んでいるようだ。そんな高木を、園子はボーッと見ていた。
しばらくして、
「そういえばさ、昨日の最初に事故に遭った人の言葉、俺なりに考えてみたんだけど。」
園子は高木と目が合い、ハッとして下を向く。
「俺が言われた言葉と、君が言われた言葉をくっつけると、『君(あなた)の後ろ(前)に、天使と悪魔が宿った。これから5つづつの幸福と災いが起きる』となるよね。つまり、俺の前の人、君の後ろの人に、5つづつ、幸福と災いが起きるってことじゃないかな。」
「5つも・・・ですか?」
「そう。逆に言えば、災いも幸福も、5回起きたら、もう起きることは無い。」
園子は考えた。最初の事故と、芳江が当てられたこと、そして、駅のホームでの事故。今まで災いと言えるものは3つ起きている。
「それじゃ、後2回も災いが起きるってことなの!」
園子は、思わず叫んでしまった。高木は、冷静さを保ちながら、
「そうさ、俺も後2回災いが残ってる。でも、昨日の宝くじが当たらなかったってことは、幸福は後4回も残ってるぜ。」
園子は、それを聞いても怖さから開放はされなかった。高木は、そんな園子の気持ちを知ってか、園子の気をなだめるように少し微笑んで、
「もし、これが俺一人に起きてることだったら、かなりパニクってたと思うよ。でも、君に会って、君も俺と同じような目に遭ってることを知って、俺かなり気が楽になったんだけどな。」
高木は、なおも続ける。
「確かに、目の前で事故に遭ってる人を見るのは、俺だって怖いよ。でも、災いの中には、居眠りして小言をくらう、くらいの些細な物もあったじゃないか。良く考えれば、些細な災いだけで済ます方法だって、きっとわかるよ。俺達二人で考えればさ。」
園子は、頭を上げ、高木を見る。園子を落ち着かせるような、諭すような目が園子を見つめている。(この人と一緒なら、何とかなるかも。)という気持ちにさせられる目だと、園子は感じて、少し落ち着いてきた。

そのとき、
「こんな店じゃ、美味しいコーヒーなんて期待できないわよ。もっと気の効いた店見つけられなかったの?」
「そんなこと無いって。ここ、結構美味しいんだから。」
園子の真後ろから女性の声が。その奥から男性の声と共に。園子も高木も、話に夢中になっていて、園子の後ろに人がいるのに気付かなかった。園子はビクッとして、横の奥の席に移る。高木も、手前に移る。
(あの人、どれくらい私の後ろにいたんだろう。もう手遅れなの?でも、災いは起こってない・・・)
園子は怖さから、体を硬くして、女性の方を伺っている。高木も(しまった!)という思いから、何も言えずに隣の席のほうを伺っている。
しばらくして、運ばれてきたコーヒーを一口飲んだ女性が、
「あら、美味しいじゃないの!こんなに美味しいコーヒー、久々に飲んだわ。」
「そうだろ、ここの店長、結構こだわってるみたいだぜ。嘘じゃなかっただろ。」
「わたし、ここの店長の彼女になろうかしら。」
「おいおい、勘弁してくれよ。俺がここに連れてきてやったんじゃないか。」
園子はホッとして、目の前のコーヒーを一口飲む。カップを持つ手はまだ震えているが、コーヒーの美味しさがわかるくらい、落ち着いてきた。
高木は園子の方に身を乗り出して、小声で、
「どうやら、幸福の方だったみたいだね。でも、かなり些細かな。まあ、あの女性が無類のコーヒー好きなら、この店を見つけたことはかなりの幸福かも知れないけど。」
高木も落ち着いたのか、満面の笑みで園子に話しかけた。園子も微笑む。
「とりあえず、今日は出よう。かなり遅い時間になっちゃったし。俺の考えが正しいとしたら、何とか些細なことで済ませられるような手を、お互いに考えてみようよ。」
「えっ!」園子は思わず口に出していた。
「とりあえず、また明日会おうよ。今日と同じ時間に同じ場所で。良いかな?」
「はい。わかりました。」園子は、迷わず答える。高木はちょっと首を傾げるが、
「じゃあ、出ようか。今日は割り勘ね。」
と言って、伝票を持って歩き始める。園子もその後に付いていく。

外に出た二人。
「じゃあ、また明日ね。昨日も言ったけど、十分注意するんだよ。」
「あの・・・高木さん・・・」園子は上目遣いで高木の方を見て、
「私、駅前の本屋さんにちょっと用事があって。」
「そう。じゃあ、駅まで一緒に行こうか。」
二人、並んで歩き出す。園子は、何であんなこと言ったんだろう、と考え込んでいる。本屋に用事など、思い浮かばない。ただ、あのまま高木と別れたくない、そんな気持ちから、つい言ってしまったこと。でも、どうして別れたくなかったのか・・・。
高木は、(今日は、随分雰囲気違うかな、この娘。昨日も、今日会ったときも、随分俺のこと警戒してるみたいだったけど。ひょっとして、俺に恋しちゃったとか。なんて、都合よすぎるよな。)そんなことを考えながら歩いていると、目の前から、
「今日こそは、絶対に出してやる!連荘して、借金返すぞ!」
という男性の声が聞こえた。ハッとして前を見ると、ちょっと若目の男性が高木の前を歩いていた。
「しまった!」高木は思わず叫んでしまう。前にいた男性が高木の方を向き、
「うるせえ!俺は今、人生の岐路に立ってるんだぞ!」
高木は頭を下げ謝る。少し酒臭い。男は少し小走りになって、パチンコ屋の方に行く。
「高木さん、今のって!」園子は高木の方を見つめて言った。
「ああ。でも、災いは起きなかった・・・」
高木はしばらく考えてから、
「えっと、甲本さんだったっけ。」
「園子、で良いですよ。」
「それじゃ、園子ちゃん。俺さ、あの人に何が起きるか見届けてくるよ。災いは起きなかったから、きっと良いことだと思うけど、それも起きないかも知れないし。ごめんね。」
「・・・そうですね。わかりました。」
「それじゃ、気を付けて帰るんだよ。」
「はい。高木さんも気を付けて。」
高木は、走って男性の入ったパチンコ屋に入っていった。園子は、そんな高木をいつまでも見つめていた。

(Part.7 3-3.へ続く。)

---エンド---

今日は、3-2が終了しました。二人の買った宝くじは、なぜか外れました。これはどういう意味を持つのか、考えてみてください。そして、新たな展開、園子は本当に高木に恋してしまったのか。次回のお楽しみです。

【今日のWF】

今日もイベントを頑張ろうと思ってますが、昨日余り寝てないのと、出張疲れで、今かなり眠いです^^;今日はこのままおとなしく寝て、明日・明後日に集中して頑張ろうと思ってます。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2005年6月30日 (木)

「A&D」Part.5

今日はタイガース、試合無かったんですね^^;確かに、今日広島で試合して、明日移動日無しで横浜はちょっと厳しいな、と思ってたんですが、しっかり移動日がありました。今日しっかりとリフレッシュして、明日からの横浜戦、良い試合を期待してます!!

今日は、「A&D」のPart.5です。不思議な運命で出会った2人、これからどうなるのか。それでは、3章のスタートです。

---スタート---

3.幸福と災い

3-1.出会い

「すいません。ちょっと良いですか?」
園子は、ドキッとして顔を上げる。目に前にさっき自分の後で宝くじを買っていた男性が立っている。園子は何も言えずにただ見つめるばかり。
「ごめんなさいね。別にナンパしようとかそういうんじゃないから。」
園子は迷っている。今の状況は、園子にとっては好都合だ。自分が声を掛けようか迷っていた相手が、こうして声を掛けてきた。しかし、見ず知らずの男性であることは間違いない。ナンパじゃない、と言われても、そうそう信じれるものではない。簡単に誘いに乗って良いものかどうか。そんなことを考えていると、男性が追い討ちを掛けてきた。
「あのさ、ここじゃ話し難いから、近くの喫茶店にでも行こうよ。5分か10分くらいだからさ。」
おそらく、普通の女性がこのようなことを聞いたら、何かの勧誘かと疑うだろう。しかし、今の園子には、そんなことを考える余裕が無かった。男性に促されるまま、付いていってしまう。やがて、小さな喫茶店を見つけて、2人で入っていく。
店員に4人掛けの席に案内され、園子は手前の席に座る。男性はなぜか、正面の奥の席に座った。
(なんでだろう?2人なんだから、向き合って座れば良いのに。)
ハッとして、園子は後ろを振り向いた。真後ろに女性が座っている。園子は急いで、奥の席に移動する。すると、男性も席を立ち、手前の席へと移動する。明らかに怪しい。園子は身を硬くして、下を向く。
「ごめんごめん。ちょっと訳あって、君の正面に座れないんだ。」
そのとき、店員が注文を聞きに来る。
「コーヒーをお願いします。君も一緒で良いかな?」
園子は、俯いたままうなずく。店員が去っていく。

しばらく沈黙が続いた後、高木は思いきって切り出す。
「あのさ、さっき宝くじ買ってただろ。申し訳ないんだけど、買った番号を教えてくれないかな?」
(普通、こんなこと突然言われたら、怪しむだろうな。でも、理由を説明したところで、信じてもらえるわけないし、逆にもっと怪しまれるかもしれない。さっきからずっと怪しんでるようだし、こりゃ駄目だな。)
そんなことを考えながら、高木は女性の方をちらっと横目で見た。すると、女性は目を大きく見開き、高木の方をまじまじと見つめている。
(この娘、ひょっとして普通じゃないのかな?良く考えてみれば、警戒していながら、俺の誘いにヒョイヒョイ付いてきてたし。こりゃ、失敗したかな。)
そんなことを考えていると、
「あの・・・実は・・・」
今にも消え入りそうな声で、女性がしゃべりだす。
「実は、私も、あなたが買った宝くじの番号を知りたかったの。・・・」
「えっ!」高木は驚くと共に、女性の方をまじまじと見つめる。女性は再び俯いて、
「今日、朝から変なことばかりあって。自分に何が起きてるのか確かめたくって・・・それで、私の後ろの人が宝くじ当たればって・・・ごめんなさい。訳わからないですよね。」
女性はそう言って、俯いたまま微笑む。高木は、はぁっと息を吐き、微笑んで女性の方を見つめて、
「他の人はどうか分からないけど、俺には良くわかるよ。はぁ~、なんか安心したな。」

「ごめん、自己紹介がまだだったね。俺は高木恵一、28歳。普通のサラリーマンで、年中恋人募集中です!」
高木は、園子の緊張をほぐすように、わざと大げさに言った。園子は相変わらず警戒は解いていないが、くすっと小さな笑い声を漏らし、高木の方を向いて、
「私は甲本園子。あの・・・短大の2年生です。」
「短大の2年生と言うと・・・20歳くらいか。若いんだね。もっと上に見えたけど。」
微笑みながら高木が言うと、園子はまた俯いて、ちょっと怒った顔になる。
「ごめんごめん、君が老けてるとか、そういう意味じゃなくてさ、その・・・ジョークってやつ。」
園子は、相変わらず俯いている。高木は、(ちょっと調子に乗りすぎたかな。)と思いながら、頭を掻いている。やがて、園子は少し微笑んだ後、高木の方を向き、
「あの・・・」
「そうだね。そろそろ本題に入ろうか。う~んと、俺の方から話した方が良さそうだね。」
そう言って、高木は、朝の事故から、さっきのエスカレーターの事故までを園子に話した。普通の人が聞いたら、夢でも見てるんじゃないか、と馬鹿にされそうだが、園子は真剣に聞いている。高木は、(この娘も、俺と同じような目に遭ってるのかもしれない。)という思いを強くした。
「これで、僕が君の正面に座れなかったの、分かってもらえたかな?」
園子はうなずいた。高木の話を聞いて少し落ち着いたのか、目の前のコーヒーを飲む。
「それじゃ、君の方の話も聞かせてくれるかな?」
園子は、もう一口コーヒーを飲み、話し始めた。朝の事故から、さっきのホームでの事故までの話を。高木は、時々相槌を入れながら、興味深く聞いていた。一通りのことを話してから、園子はため息を吐いて、
「なんか変ですよね。まったく同じ話をしてるみたいで。」
「そうだね。後ろと前の違いだけで、ほとんど一緒だね。」

しばらく二人とも考え込み、園子は下を向き、コーヒーを飲もうとする。そのとき、高木が、
「そうそう、最初に事故に遭った人、なんか言ってなかった?」
園子は、飲みかけのコーヒーを噴出しそうになり、咳込む。
「やっぱり、何か言ったんだね。俺の方もさ、『あなたの前に・・・今宿りました。・・・幸福と災いをもたらすでしょう。』って言ってたんだ。君は、何て言われた?」
園子は、相変わらず咳込み、目を白黒させていたが、落ち着くように一つ深呼吸をして、話し始めた。
「私、良く覚えてないんですけど、確か『君の後ろに天使と悪魔が』とか『5つづつ』とか言ってたような・・・」
高木は、考え込む。しばらくして、
「う~ん、今ははっきりしないけど、もう少し考えてみるよ。それより、これでお互いに宝くじの買い目を聞く必要は無くなったね。」
「・・・どうしてですか?」
「だって、明日また会えばいいじゃない。それで、一緒に見ようよ。だって、気になるだろ。」
園子は考え込む。確かに、高木の話は信用出来るし、悪い人には見えない。でも、今日会ったばかりだし、果たして、明日も会うなんて約束をしても良いものかどうか。
でも、確かに気になる。今日の宝くじ売り場での状況は、園子が高木の前で、高木は園子の後ろ、つまり、宝くじが当たるとしたら、二人とも当たることになる。当たったならまだ良いが、外れたとき、その後どうすれば良いか、園子には判断出来ないだろう。そんなとき、高木がいてくれると心強い。
「わかりました。明日、一緒に見てください。お願いします。」
「お願いするのは、こっちも同じさ。じゃあ、あの宝くじ売り場で、今日と同じ8時でいいかな?」
「はい。わかりました。」
「今日は、俺が出すよ。誘ったのは俺だから。」
と言うと、高木はさっさとレジへ。園子も後に続く。支払いを済ませ、外へ出て、
「じゃあ、また明日ね。明日会うまでは、くれぐれも回りに注意して、なるべく後ろに人がいないようにするんだよ。」
「はい。ありがとう。高木さんも、気をつけて。」
「うん。じゃあ。」
二人、別々の方向に歩いていく。
(園子ちゃんか。なかなか可愛い娘じゃないか。)
(高木さんか。明日はどうなるのかな。本当に宝くじ、当たるかな。)
そんなことを考えながら。

(Part.6 3-2.へ続く)

---エンド---

今日は、3章の1節目だけ書きました。二人の初対面のシーンが思ってた以上に長くなってしまい、少し反省してます^^;普通、全部を書き終えてからもう一度読み返してみて、全体的なバランスを見て、余計な部分を削除したり、足りない部分を追加したりして書き上げるのですが、今回は、書き下ろしの生原稿ということで、お許しください。

さて、この後どうなるのか。宝くじは当たるのか。次回のお楽しみです。

【今日のWF】

今日は、このブログを出張先から書いてますwそのため、このあと体力が続く限り、密漁したいと思いますwwUFOは一機確保は出来ましたが、交配することを考えて、もう一機追加しておきたいので、がんばります~wちなみに、昨日のUFOの猛烈なFPのおかげで、戻り2000万FP突破することが出来ました。これも、皆様のおかげだと思い、感謝しております。この場をお借りしまして、お礼をさせていただきますw本当にありがとうございましたw

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2005年6月28日 (火)

「A&D」Part.4

阪神 14-4 広島】

今日は久々に打線爆発でしたね~。8回に8点、ホームランが金本選手のソロ1本だけ、というのが、打線の繋がりを示していると思います。というのも、今日はテレビ中継が無くて、ネットで見てたので、詳しい経過が分からなくて^^;最後に、敢えて苦言を呈しますと、6回に4点見方が取った後、井川が2点取られたのは、エースとしてやってはいけないことです。その後に打線が爆発したから良いものの、見方が点を取った後の回に点を取られるのは、せっかく打線が試合の流れを掴んでくれたのに、それを手放すことになりかねません。井川、しっかりしろ~!でも、勝って良かった~!

今日は「A&D」の第4回です。2章が終わります。どのように3章に繋がっていくか、その辺を考えながらお楽しみください。それでは、スタートです。

---スタート---

2-3.確かめたい

(しかし、今日は運が良いんだか悪いんだか。)
高木は、バスを降り、地下鉄の駅に向かっている。周りには同じように帰宅途中の人々が歩いている。
やがて、地下鉄の駅の入り口を通り、改札口に向かう長い下りのエスカレーターに乗る。高木の前には、制服を着た女の子が乗っている。背は150cmを少し超えるくらい。背中の中程まである髪の毛を風になびかせている。高木は、何となくその風になびく髪の毛を見つめていた。そして、だんだん意識が遠のいていくような、変な気分になっていく。
「きゃー!!」
どの位経ったのか、突然の女の子の悲鳴で、高木は我に返った。すると、前の女の子の髪の毛が、エスカレーターの手すりの間に挟まっている。女の子は必死に抜こうとするが、抜けないようだ。
「ねえ!見てないで手伝ってよ!抜けないの!!」
エスカレーターは動いている。高木はハッとして、女の子の方に行き、髪の毛を掴み引っ張る。
「痛い!!無理矢理引っ張らないで!」
高木はなおも引っ張るが、どう挟まっているのか、髪の毛は抜けない。エスカレーターは、既に半分を過ぎている。
「誰か、エスカレーターを止めてください!非常停止ボタンを!」
高木は大声で叫ぶ。しかし、雑踏の中のせいなのか、それとも誰も聞いていないのか、エスカレーターはなおも動き続ける。
(ちきしょう、誰か止めてくれ。どうすれば良いんだ。)
考えている間も、女の子の悲鳴は続く。高木は女の子の方を向き、
「俺が下に行って止めてくる。それまで、我慢してるんだ!」
そういって、高木はエスカレーターを走り降りていく。下に着いて、非常停止ボタンを探すが見つからない。
(どこにあるんだ!上だけなのか!)
高木は、自分が出せる精一杯の大声で叫んだ。
「誰か、上の非常停止ボタンを押してください!!髪の毛が挟まってる人がいるんだ!!」
エスカレーターは止まらない。女の子は、もう一番下の、平坦な位置に差しかかろうとしている。高木は女の子の元へ行き、髪の毛を掴み、引っ張るがやはり抜けない。
(このままじゃ、引き込まれる!)
女の子の髪の毛は、平坦な部分を通り過ぎ、足元の方へと向かっている。
高木は、女の子の髪の毛を掴んだまま、目を閉じる。すると、髪の毛を掴んでいる手が止まった。
高木は、目を開けた。エスカレーターは止まっている。間一髪だった。もう少し遅れていたら、女の子の髪の毛は根こそぎエスカレーターの中へと巻き込まれていたかもしれない。
「ふう、どうやら助かったようだ。」
高木は女の子の髪の毛を離し、しりもちをつく。それまで呆然としていた女の子も、やっとスカレーターが止まったことに気付いたのか、頭を抑えて泣き出した。そこへ、駅員らしき人たちが駆け寄ってくる。
「どうしました、何があったんですか?」
「そこの女の子が、エスカレーターの手すりに髪の毛を。」
駅員たちは、泣いている女の子のところに行き、挟まっている髪の毛を外そうとしている。その光景を高木は、しりもちをついたままの状態で、呆然と見つめていた。
(これは夢か?それとも現実なのか?)
高木は、手を開いて見た。髪の毛が数本ついている。それを見て、現実と気付くと共に、朝の事故のことを思い出していた。
(なんで、今日はこんなことばかりおきるんだろう。)
高木はフラフラと立ち上がり、今降りてきた横の、上りのエスカレーターに乗った。

駅を出た高木は、まだ呆然としていた。ただ、夜風にあたったせいか、徐々に冷静さが戻ってくる。そして、朝事故に遭った女性の言葉を思い出す。『あなたの前に・・・今宿りました。・・・幸福と災いをもたらすでしょう・・・』
(まさか、俺の前の人に、幸福か災いが起こるってことなのか?)
馬鹿げてる、と高木は思った。そんなおとぎ話のようなことがあるわけない。でも、
(青田が居眠りした時も、ぬいぐるみを取った時も、俺の前だった・・・)
しかし、まだ半信半疑だ。到底、信じられることではない。
(確かめたい。何とかして・・・)
高木は考えながら、あても無く歩いていく。やがて、道の向こうに明かりが。どうやら宝くじ売り場のようだ。
(よし、あそこで確かめよう。もし俺の前の人が、幸福か災いに遭うのなら、俺の前に並んだ人は、事故か災難に遭うか、宝くじが当たるかのどちらかだろう。前の人が、何事も起こらずに宝くじを買えれば、その番号をみればいい。明日には真実がわかる。)
高木は早足で道を横切り、宝くじ売り場へ。用紙に記入をしようとすると、ちょうど女性が用紙に記入し終わり、列に並ぶところだった。ナンバーズの用紙を持って。
高木もナンバーズの用紙を取り、適当に記入して、女性の後ろに並んだ。
(災いは起きないでくれ!すんなりと窓口まで行ってくれ!)
高木は心の中で祈った。やがて、前の女性の番になり、くじを買って窓口を離れた。
(良かった。でも、何を買ったかは見えないか。しょうがない、本人に聞くしかないな。)
高木も一応、くじを買い、窓口を離れ、さっき前に並んでいた女性を探す。程なく、ちょっと離れたところでうつむき加減に佇んでいる女性を見つける。
高木は、迷わず女性に駆け寄り、そして、
「すいません、ちょっと良いですか?」

(Part.5 3.に続く)

---エンド---

今日で2章が終わりました。いかがでしたか?最後の宝くじ売り場で、どういう状況になっていたか、これでわかりましたね。園子に残された言葉と、高木に残された言葉、そして、宝くじ売り場での状況、これからどうなっていくのか。

3章は少し長くなる予定ですので、3回くらいに分けようと思ってます。掲載は明日出来るか、それともちょっと先になるか、それは私次第ですね。なるべく明日に掲載する予定ですが、掲載できなかったらお許しください<(_ _)>

【今日のWF】

昨日の昼と夜、今日の昼と、チョウチンアンコウを狙いましたが、なかなか釣れません^^;今日も北海道と近畿の天気を気にしつつ、アンコウを狙いたいと思いますw明日からのイベント、楽しみですね~w

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2005年6月27日 (月)

「A&D」Part.3

今日は、タイガース戦はありませんでした。昨日は良い勝ち方で、中継ぎ陣も休ませることが出来たので、明日からの広島戦も期待してます。でも、テレビ中継が無いのが残念^^;

「A&D」のPart.3は、土曜日に書く予定でしたが、昨日の夜に寝ながら考えて、だいたいのストーリーが組みあがってきたので、覚えてるうちに書こうと思います。今日は第2章を途中まで書きます。1章とは異なった内容となっていますので、園子とどのように関わってくるか、その辺りを考えながら読んでみてください。それでは、スタートです。

---スタート---

2.前の人

2-1.始まり

(ちくしょう!このままじゃ遅刻しちまうよ!)
高木は出勤するため、バス停でバスを待っていた。今日に限って道路が混雑していて、バスがなかなか来ない。
(今日に限ってなんでだ。大事な会議があるというのに。)
バス停には数人の人が並んでいた。高木の前には、野球帽をかぶり、サングラスをかけた、ちょっと若めの女性が、後ろには高木同様、スーツを着たサラリーマン風の男性が数人いる。
バスはまだ来る気配も無い。かといって、この混雑ではタクシーを拾ったところで、会社に着く時間はそう変わりそうも無い。高木は苛立っていた。
(いっそ、歩いたほうが早いか。)
しかし、会社までの距離を考えると、なかなか思い切れない。高木はバスの来る方向を見つめた。一台のバイクが、車の列と歩道の間を疾走してくる。
(バスもあんな感じで、すり抜けて来られればいいのにな。)
バイクが高木の近くを通り過ぎようとしたとき、ゴン!という鈍い音とともに、コントロールを失ったバイクが高木たちの方を目掛けて突っ込んでくる。高木は身構えた。すると、「きゃ!!」という女性の声。高木の前に並んでいた女性が、バイクに跳ねられてその場でうつ伏せに倒れる。高木は、女性のほうを向き、
「大丈夫か!!」と声をかけるが、女性から返事は無い。
「誰か、早く救急車を!」後ろの男性が高木の声に我に返り、携帯を取り出し、連絡する。高木は女性に近寄り、
「おい!大丈夫か!しっかりしろ!」
女性は、相変わらず動かない。高木はさらに近寄り、女性の肩に触れようとした。そのとき、女性は頭を上げ、目を開き、高木を見つめて、
「あなたの前に・・・今宿りました。・・・幸福と災いをもたらすでしょう・・・」
と消え入りそうな声で言って、再び頭を下げ、目を閉じた。
「おい、何だ。何が言いたいんだ!」
しかし、女性はもう動かない。そうこうしている内に、誰かから通報を受けたのか、それとも騒ぎを知ってか、近くの交番から警察官が2名、現場に駆けつけてきた。
「どうしました、何があったんですか?」
「この女性が、あのバイクに・・・」
高木は、倒れている女性と、向こうでやはり倒れているバイクとその運転手を見て言った。
「おい、大丈夫か。もうすぐ救急車が来るからな。」
「この渋滞じゃ、到着が遅れそうです。」
「誰か!医者か救護できる人はいませんか!」
警察官たちは大声で言いながら、忙しく動き回る。
(ちくしょう、何で今日に限って・・・)

2-2.当たる!

「失礼します。遅くなりまして、申し訳ありません。」
高木は、会議室に入ると、深々と頭を下げて言った。
「おお、高木君か。話は聞いてるぞ。災難だったな。」
高木は頭を上げて、少しホッとした表情になる。
「今出社したばかりか。ちょうど良い、これから10分休憩にしよう。高木君、何か飲んで少し落ち着きなさい。」
高木は尚も立っている。そこへ、同僚の青田がやってくる。
「よお、高木。事故に遭ったんだって。災難だったな。怪我はどうだ?」
「俺が事故に遭ったわけじゃないよ。俺の前にいた女性が、だよ。」
二人は並んで、喫煙所まで歩いていく。タバコに火を付けて、
「まったく、びっくりしたぜ。目の前で事故を見るなんて、初めてだからな。」
「そりゃあそうだな。」
「結構綺麗な女性だったのにな。可愛そうに。」
「じゃあ、後でお見舞いに行こうぜ。このスケベ!」
「よせよ、そんなんじゃ無いって。それに、どこの病院に運ばれたか分からないしな。」
「実はな、俺も今日、災難に遭ってるんだ。」
「ん、どうした?」
「昨日さ、ちょっと夜更かししちゃって、2時間しか寝てないのに、朝から会議だろ。ずっと睡魔に襲われて、ほんと災難だよ。」
「ハハハ、そんなの自業自得じゃないか。」
二人、しばらく笑いながらタバコをふかす。
「おっと、そろそろ時間だな。戻ろうぜ。」
二人、並んで会議室へと歩いていく。
「そういえば、俺の後ろの席が空いてたから、そこへ座れよ。それで、俺が寝てたら起こしてくれ。なっ!高木。」
「わかったよ。でも、俺が寝ちまったらどうするんだ?」
「そん時は、二人して部長の小言でも聞きに行こうぜ。」
二人は笑いながら、会議室に入っていく。

高木が仕事を終え、帰り支度を始めた頃、青田が高木に近づいてきた。
「おい、あれ程起こしてくれ、って言ったじゃないか。薄情なやつだな!」
「ごめんごめん。考え事してたら、突然高いびきが聞こえたんで、慌てて起こそうとしたんだが、間に合わなかったんだ。」
「おかげで、2時間も部長の小言を聞く羽目になったじゃないか。」
「本当にスマン。でも、寝たお前も悪いんだからな。」
「おい、高木。お前もう上がりだろ。これからゲーセン付き合え!」
「何だよ、突然。まあ、しょうがない、付き合ってやるよ。」
二人は会社を出て、しばらく歩き、大きなゲームセンターに入る。青田に導かれるまま、ぬいぐるみが入っているUFOキャッチャーの前まで行く。
「おい、高木。あそこに大きな熊のぬいぐるみがあるだろ。」
「ああ、プーさんとかいうやつね。それがどうした?」
「あれな、彼女がいっつも欲しいって言うんだけど、一回も取れたこと無いんだ。買おうと思ったこともあるんだけど、結構するのな、あれって。」
「おい、まさか!」
「ああ、今日はあれが取れるまで、順番にやり続ける。いいな!」
「おいおい、あんな物、そうそう取れるわけないだろ。勘弁してくれよ。」
「いいや、やるんだ。お前は俺に借りがあるんだからな。」
青田、さっさとUFOキャッチャーの前まで行き、
「高木、しっかり俺の後ろに並んでろ!」
「やれやれ、わかりましたよ。」
高木、青田の後ろに並ぶ。青田、コインを入れ、アームを動かしだす。動いたアームがたまたま目当てのぬいぐるみに当たり、転がったぬいぐるみがそのまま当たり口へと落ちていく。
「おい、やったぞ!一発で取れちまったよ!!」

(Part.4 2-3.へ続く)

--- エンド ---

今日は、2-2まで書きました。いかがでした?後ろと前の違いで、内容は同じじゃないか、なんて言わないでくださいね^^;明日は2-3ですが、きっと内容は考えが付くのでは、と思いますが、それも言わないでください^^

【今日のWF】

チョウチンアンコウが釣れだしましたw私は秋もヘト湾を捜索してましたが、どうやらヘト湾沖だったようでw今日釣れるよう、頑張ります!!

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2005年6月26日 (日)

「A&D」Part.2

阪神 8-2 巨人】

今日は、昨日のお返しが出来ましたね。打線も繋がりがあって、非常に良かったです。巨人相手なので最後まで安心は出来ませんでしたが、久々に余裕を持って見ることが出来る試合でした。これで交流戦明けの6試合で4勝2敗。中日、巨人相手で、というのが価値あります。明後日からは交流戦後に調子を上げてきた広島戦です。打線好調な広島なので、投手陣の踏ん張りを期待してます!!

今日は、「A&D」の第2回で、1章が終わります。この後、園子に何が起きるのか、2章にどのように繋がって行くのか。では、スタートです。

---スタート---

1-2.当たる!

「おはよう!園子。」

「おはよう・・・はぁ」

「何朝からため息ついてるのよ。まさか、昨日・・・」

「やめてよ。芳江と一緒にしないで。」

芳江は、園子の後ろの席から身を乗り出して、園子に話しかける。

「ねえ、知ってる?駅からここまでの途中にビルの建築現場があるでしょ。あそこで、事故があったって。」

「・・・ふぅ。知ってるわよ。」

「なによ、気にならないの?事故にあった人、かなりの重傷って噂よ。」

「だって、その人、私の後ろを歩いてた人だよ。私が知らないわけ無いでしょ。」

芳江は、振り向いた園子の顔をまじまじと見つめ、

「じゃあ、何も言わずに立ち去った女子大生風の人って、園子だったのね。もう、駄目じゃないの。警察が捜してたわよ。」

「なんでそんなこと、芳江が知ってるの?」

「だって、現場の人とか、警察の人に聞かれたんだから。こんな感じの女の子知らないかって。まさか園子だったとは。」

「せっかく早く来て、今日の授業のところ訳しておこうと思ってたのに。もう、あんなことがあったから全然手に付かない。」

「そんなことで、何も言わないで逃げちゃったんだ。勿体無い。」

「ちょっと怖かったのもあったから。芳江はちゃんと訳してきたの?」

「そんなこと、やってあるわけないでしょ。どうせ1人か2人しか当たらないんだから。」

「もし当たったらどうするのよ?」

芳江はバッグの中から小さな白い旗を取り出し、

「こうするのよ。」と旗を振って見せた。園子は大笑いした。そこへ、

「ほら、そこの2人!もう授業は始まってるぞ!!」

「やばっ!!」芳江は、園子の後ろの席にそのまま座った。

「もお、何で私が当たるのよ!騒いでたのは、園子だって一緒なのに。」

「ふふふ、運が無かったわね。」

「笑い事じゃないわよ。まったく、30分も小言言われたし・・・。」

「まさか、本当に白旗振るとは思わなかった。」園子は、思い出し笑いする。

「あ~、なんか頭きた。園子、買い物に行くわよ。付き合いなさい!」

「わかったわよ、行きましょ。」

園子と芳江は、二人並んで歩いていく。やがて、駅前のショッピングモールに着く。

「ねえ、なんか福引みたいなのやってるよ。」

「今時福引もねぇ。芳江、興味あるの?」

「2000円で一回だって。よし、やるぞ!園子、あんたも2000円分買い物しなさい!」

「福引ねぇ。まあ、今日は仕方ないか。」

園子、芳江、買い物をして、福引の券を持って出てくる。

「1等はパソコンだって。丁度欲しかったんだ~。」

「こんなの当たるわけ無いわよ。芳江、さっさとポケットティッシュ貰って帰ろう。」

「園子、あなたが先ね。」

「なんで?」

「なんか、あなたの後なら当たる気がするのよ。授業中も当てられたし。」

「ふ~ん、変なの。いいわよ、別に。」

園子、先に福引を回す。白い球が出てくる。

「やっぱりはずれ。こんなものよねぇ。さあ芳江、あなたの番よ。」

芳江、手を合わせてから福引を回す。金色の球が出てくる。店員が鐘を鳴らす。

「やった!1等よ。園子、パソコン当たっちゃったよ!!」

1-3.不安

「はぁ、なんか疲れた。」
夕方の駅のホーム。園子は家に帰るため、電車を待っていた。帰宅ラッシュの時間は少し過ぎているが、ホームには家路に着く人たちがまだまだ多い。園子の後にも、スーツを着たサラリーマン風の人が何人か並んでいた。園子は一番前である。
程なく、電車がホームに入ってくるアナウンスが。その時、園子の後ろで言い争う声が聞こえる。園子が振り向くと、園子の真後ろの男性と、その後ろの男性が口論をしていた。そして、真後ろの男性が突き飛ばされる。
園子は、咄嗟に避けた。男はよろけて、線路の方へと。横からは電車が近づいてくる音がする。
(このままじゃ引かれちゃう!)と思いながらも、園子は声すら出せない。男はなおもよろけて、ホームのぎりぎりのところで片足立ちになり、こちらに手を伸ばしている。電車の音はどんどん大きくなる。園子は手で顔を覆った。
電車が横を通り過ぎる轟音と急ブレーキの甲高い音。「ギャッ!」っという男性の叫び声と「大丈夫か!」という別の男性の声。園子は恐る恐る手を顔から離した。周りには数人のサラリーマン風の男性が、線路に落ちそうになった男を囲んでいる。
「早く救急車を!」「腕か背中に接触してるぞ!」「意識はあるようだ。」
男達の声が飛び交っている。どうやら、線路に落ちる寸前に誰かに手を掴まれ、接触で済んだらしい。園子は、半ばホッとしながらも、その場の光景を呆然と見ていた。そして、朝の出来事を思い出していた。
「なんで、なんで私の近くでこんなことばっかり!」
思わず口に出して叫んでしまう。男性達が園子の方を見る。園子は恥ずかしさと怖さから、その場を走り去ってしまう。

駅を出た園子は、タクシーをひろう。タクシーの中で、混乱を沈めるように深呼吸をして、今日の出来事を思い返してみる。
(そういえば、事故に遭ったのは2人とも、私の真後ろの人だった。)
そして、朝事故に遭った男の言葉を思い出した。
「お前の後ろには、天使と悪魔が・・・」
(まさか!)そして、芳江のことも思い出して、(そういえば、芳江が授業中に当てられたのも、福引が当たったのも、私の後ろだった・・・。)
(まさか、私の後ろの人は、幸福か災難に遭うっていうことなの!)
園子は、まだ半信半疑だった。何とかして本当かどうか知りたい。それには、何かの列に並んで、後ろに並んだ人がどうなるか、を試すのが一番だが、
(もう、事故を見るのは嫌!)

園子は、自宅の最寄の駅でタクシーを降りた。うつむき加減で、でも周りを気にしながら、自分の後ろに人がいないか、不安げに歩いている。
しばらく行くと、宝くじ売り場が目に入った。何人かの人が並んでいる。
(あの列に並んでみようかな。)
しかし、不安が先に立ち、思い切ることができない。
(でも、福引の時は良いことが起こったんだし、宝くじも、きっと良いことが起こるわよ。)
自分に言い聞かせて、何とか近くまで行く。ただ、まだ列に並ぶ勇気が出ない。
(自分に何が起こってるのか、確かめなくちゃ。後ろの人が何を買うか、自分が買った後に見ればいいんだわ。よしっ!行って見よう!)
園子は、まず宝くじの用紙の記入をしに行く。手っ取り早く知るためには、毎日抽選をやっているクジが良い。園子は迷わずナンバーズの用紙を記入し、列に並んだ。
程なくして、後ろに人が並んだ。園子はちらっと後ろを見た。スーツを着たサラリーマン風の青年だった。手には園子と同じく、ナンバーズの用紙を持っている。
(お願いします!事故は起こらないで!)
園子は、心の中で祈っていた。やがて園子の番にになり、クジを買い、窓口から離れた。
(良かった。事故起きなくて。)園子はホッとした。
そして、後ろの男性がクジを買った。しかし、彼が買った番号を見るのを忘れてしまった。
(どうしよう。あの人が買った番号がわからないと、クジ買った意味が無いじゃないの。)
園子は迷った。一番手っ取り早いのは、本人に聞いてみることだが、いきなり見ず知らずの人に宝くじの買い目を聞くのも変だし、園子は自分から男性に声をかけたことが無かった。
(どうしよう、何とかしないと。)
うつむき加減で悩んでいる園子のところに、例の男性が近づいてきた。そして、
「すいません、ちょっと良いですか?」

(Part.3 2.に続く)

---エンド---

申し訳ありませんが、2章は今度の土曜日に掲載予定です。それまで、2章の展開を考えつつ、お待ちください<(_ _)>私も考えますので^^;

ちなみに、今日の宝塚記念は外れました~^^;なんか、ブログ書き始めてから一回も当ってないような。私も園子の後ろに並びたい^^

【今日のWF】

ぼちぼち釣りにでます~wカジキはどうしようかな?wさすがに冬は無理そうなので、チョウチンアンコウの方の捜索に入りたいと思ってますw

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005年6月25日 (土)

「A&D」Part.1

阪神 6-8 巨人】

今日はジャイアンツの一発の怖さ、というものを見せ付けられました。しかし、最後も一発が出れば同点、というところまで粘ってたので、強さを見せてくれたと思います。ローズの一発は仕方ないですね。その前の2本のヒットも内野安打で、ツキが無かったと思うしかありません。今日のことはスカッと忘れて、明日勝って勝ち越しを決めて欲しいです。

今日は、自作小説の掲載第一回目です。タイトルは「A&D」です。AとDは何のことか、今日の部分で分かってしまうかも知れないですね^^;とりあえず、第一回目、読んでいただけると幸いです。

---スタート---

プロローグ~A&D

D「ほら、見てごらん。人間なんて、浅ましいものさ。」

くすっ!横で女性の微笑む声が聞こえる。

D「自分の都合の良いことだけ覚えていて、都合の悪いことはすぐに忘れる。」

A「そんなことばっかり言って。楽しいくせに。」

D「しょうがないじゃろう。わしはこういう風に出来てるのじゃから。」

A「もし人間から浅ましさが無くなったら、あなたはどうするの?」

D「その時は、思い出させるまでじゃ。お前だって困るじゃろうに。」

A「私は大丈夫よ。幸せそうな顔を見るの好きだからね。」

ふっ!男は苦笑いを浮かべる。

D「さて、今日はどの娘にしようかの。」

A「私も、誰にしようかな。」

1.後の人

1-1.始まり

(やだ、何なの。ずっと付いてきてる。)

園子は歩きながら、そっと後をうかがう。男が付いてくる。頭髪は白髪交じりでサングラスをかけて、背は園子より少し高いくらい。背中を丸め、うつむき加減で歩いている。

(ひょっとして痴漢。それともストーカー!)

園子は少し早足になる。後の足音も、それに合わせて早足になる。

(やっぱり痴漢。何で私なのよ!)

園子は叫びたくなるのを抑え、早足で歩き続ける。相変わらず足音が後から付いてくる。

やがて建築現場の横を通りかかったとき、上の方から「危ない!」という声とともに、ドン!と何か物が落ちる大きな音がする。

園子は後を振り返った。すると、さっきまで付いてきた男が頭を抱えてうずくまっている。頭から血を流しながら。園子は呆然と立ち尽くした。すると、男は頭を上げ、園子の方を見て

「お前の後ろには、天使と悪魔が・・・それぞれ5つづつ・・・じゃろう・・・」

と、消え入りそうな声で言い、再び頭を抱えてうつむいた。

「何なの。何を言ってるの?いったい・・・」

その時、建築現場から作業員が数人、慌てて出てくる。

「大丈夫ですか。怪我はありませんか?」

園子はハッと我に返り、

「わ・私は大丈夫です。でも、そこの人が・・・」

作業員は男の方を向いて、

「おい、大丈夫か。・・・怪我をしている。誰か!救急車!!」

作業員は園子の方を向き、

「お知り合いの方ですか?」

「いえ、たまたま私の後ろを歩いてて・・・」

作業員は再びうずくまっている男の方を向く。男は意識を失って、倒れていた。

「いかん!早く・・・救急車は呼んだのか!!」

作業員たちは、慌しく動き回る。園子はその光景を呆然と見つめている。しばらくして、遠くから救急車のサイレンが聞こえてくる。その音で我に返った園子は、走ってその場から立ち去った。

Part.2 1-2に続く

---エンド---

今日は諸事情で、書く時間が余り取れなかったので、ちょっと短いですが、ここで切ります。続きは明日のお楽しみ、ということで^^

ちなみに、明日の宝塚記念の私の買い目は、
2-8-11、2-8-15、2-11-15、8-11-15(3連複)
6-15-2、6-15-11、6-15-8、15-6-2、15-6-8、15-6-11(3連単)
です。かなり悩みました~^^;

【今日のWF】

今日、なんとかアジアロとミドリガメを6匹づつためることが出来たので、とりあえずホッとしてますw今日の0時から冬w冬は南極、というのが最近はニシキゴイ系も増えて、狙うものが増えましたwN順のニシキゴイ系をこの冬で揃えるべく、頑張ります!!

| | コメント (5) | トラックバック (0)