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2006年1月11日 (水)

ショートショート

かなりご無沙汰してしましました。そろそろ大丈夫と踏んで、ボチボチブログを再開しようと思います。

今日は、超短編小説を1編書きます。「腰蓑刑事の事件簿」が完結してないのに、と思うかもしれませんが、9日に構想が出来て、昨日の夜にほぼまとまったので、忘れないうちに書き止めようと思いまして。「腰蓑刑事の事件簿」完結編は近々掲載予定ですので、お楽しみに。

では、スタートです。

---スタート---

タイトル : 『Ten years after』

「・・・ねえ、康志(やすし)。未来ってどうなってるのかな?」
彼女は、今にも消え入りそうな声で言った。彼女は、今病いの床に就いている。そして、間もなく永遠の眠りに旅立とうとしている。
僕は、そんな彼女の側で、彼女の手を握りしめ、彼女を見つめている。
僕と彼女は幼馴染で、幼いころ、結婚の約束をしていた。実際、彼女は僕のことをずっと愛してくれたし、僕も彼女をずっと愛していた。彼女が不治の病になった後も、息を引取ろうとしている今でも。
「未来っていつ頃のことかな?100年後?それとも200年後?」
彼女はちょっと微笑んで、静かに顔を横に振ると、
「そんな遠くの未来じゃなくて、10年後とか、20年後とか。」
と、さっきよりは大きな声で言った。
「10年後か。そうだな、僕と貴代(たかよ)は夫婦で、子供が小学校に通ってるんじゃないか。」
彼女は静かに上を向き、目を瞑って微笑んで、
「・・・小学校か・・・」
とつぶやいた。その瞬間、僕は気が遠くなるような、意識が遠のくような感覚に襲われた。

そして・・・

「ねぇ!パパ!パパ!」
(ん?)
「ねぇ!早く起きてよ!」
(ん?ここはいったい?)
「もお!パパの寝ぼすけ!」
僕は体を起こした。見慣れない部屋の中。どうやら布団で寝てたようだ。横には見知らぬ男の子が僕を揺すっている。
すると、遠くから
「たかし、朝ごはん出来たわよ。早く降りてきなさ~い!」
と、女性の声が聞こえた。それを聞いた男の子は、
「パパ、先に下降りてるからね。早く来てよ。」
そう言って部屋から出て行った。
(いったいここは何処なんだ?それにあの男の子・・・たかしって言ってたっけ・・・あの子はいったい)
僕はわけがわからないまま、男の子が出て行った方へと歩いていく。部屋を出ると階段があり、それを降りると、ちょっと広めのリビングに出た。そして、キッチンでは女性が料理をしているようだ。
女性は、僕の足音が聞こえたのか、それとも気配に気づいたのか、
「あら、あなた。ずいぶん遅かったわね。」
そう言って振り向いた。
「・・・貴代・・・」
僕は驚いた。そこにいるのは、紛れもなく貴代だった。エプロンをして、料理をしているようだ。
「何じろじろ見てるのよ。さあ、早く座って。お味噌汁持って行くから。」
僕は促されるままに、リビングのテーブルに着いた。すると、さっきの男の子がランドセルを背負って、
「ママ、学校に行ってくるね!」
「いってらっしゃい!車に気をつけるのよ。」
「うん。じゃあ行ってくるよ、寝ぼすけパパ!」
そう言って、玄関から外へ出て行った。僕は子供を見送ると、再び貴代に視線を戻した。すると、貴代は僕の方を見て微笑みながら、
「これが10年後・・・か。康志、本当にありがとう。」
そう呟いた。いや、呟いたように見えた。
「貴代・・・お前・・・」
「康志、私、あなたに会えて、本当に幸せだった。ありがとう。これからは、私の分も長生きしてね。そして、私の分も、精一杯幸せになってね。」
「おい、貴代・・・」

そこで、僕は我に返った。目の前には彼女が、さっきと同じように微笑んで目を瞑っている。ただ・・・
「貴代?・・・おい、貴代・・・・」
ただ、違っていたのは、彼女は既に旅立った後だったということ。

10年後・・・

「ねぇ!パパ!パパ!」
「ん?」
「ねえ!パパ!早く起きてよ!」
「ん?なんだ、もうそんな時間か?」
「僕、先にご飯食べてるからね。すぐに降りてきてね。寝ぼすけパパ!」

「あら、あなた。やっと起きたのね。遅刻するわよ。」
「昨日残業で遅かったからな。少しぐらい大丈夫だろう。」
「そんなこと言って。クビになっても知らないから。」
タタタタ・・・
「ママ、学校に行ってくるね!」
「はい、いってらっしゃい。車に気をつけるのよ。」
「うん。じゃあ、行ってくるね、寝ぼすけパパ!」
「ああ。しっかり勉強してくるんだぞ。”貴志”」

---エンド---

かなり短い小説でしたが、いかがでしょうか?ちょっと切ないストーリーになってしまいました。10年後の親子、貴代と康志なのか、康志と別の女性なのか、それとも、全然別の男女なのか、それは皆さんの想像にお任せします。

感想、お待ちしてます~w

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コメント

もちろん貴代と康志選択します~w 日本の|||-_||| 貞子・・・・・・系オカルトは怖いけどw これは日本のファンタジー系ということでw

投稿: ikaika | 2006年1月12日 (木) 00時37分

うんうんファンタジーってことでいいですよね!
しかし貴志くん寝ぼすけパパなんて言っちゃって可愛いわ~
うちの息子なんて、おっさんくさくて≧(´▽`)≦アハハハ

投稿: チョッパー | 2006年1月12日 (木) 12時26分

ちょっと不思議なフアンタジー・・面白かったです☆
でも、少し切ないストーリー。。
10年後の貴代と康志だといいなぁ(*^-^*)
ハッピーエンドで皆幸せだと嬉しい♪

投稿: あや | 2006年1月12日 (木) 22時58分

私も貴代と康志だといいな~ってw今日(昨日?ww)神様はサイコロ振らないってTVも見てて10年後か~って自分のこと考えたら寒くなった(^^;;ww
チョッパーさん大丈夫ですよ~wうちの甥っ子小1なのにすでに爺ですから(o_ _)ノ彡☆ギャハハ!! バンバン!

投稿: shouko | 2006年1月19日 (木) 01時40分

神様はサイコロ振らないけど竿振ってw 今頃ブラック系お魚をホワイトにしてるかも? デメキンが白く?

投稿: ikaika | 2006年1月20日 (金) 01時29分

イケメン見てきましたww面白かったラストw
いかさんデメキンはやっぱり黒かった(o_ _)ノ彡☆ギャハハ!! バンバン!
あの近畿嵐なんですけどあと30分か~他の天気も悪くって
((((((^_^;)ニゲヨッ (〃~∇~〃)zzz。o〇○

投稿: shouko | 2006年1月20日 (金) 03時16分

読むの遅れてごめんください(^_^;)

今回は、ジーンとさせてもらいました。

Kitaさんはいろいろな経験してるんかなーと思いました。

投稿: haru | 2006年1月20日 (金) 21時32分

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