「A&D」Part.5
今日はタイガース、試合無かったんですね^^;確かに、今日広島で試合して、明日移動日無しで横浜はちょっと厳しいな、と思ってたんですが、しっかり移動日がありました。今日しっかりとリフレッシュして、明日からの横浜戦、良い試合を期待してます!!
今日は、「A&D」のPart.5です。不思議な運命で出会った2人、これからどうなるのか。それでは、3章のスタートです。
---スタート---
3.幸福と災い
3-1.出会い
「すいません。ちょっと良いですか?」
園子は、ドキッとして顔を上げる。目に前にさっき自分の後で宝くじを買っていた男性が立っている。園子は何も言えずにただ見つめるばかり。
「ごめんなさいね。別にナンパしようとかそういうんじゃないから。」
園子は迷っている。今の状況は、園子にとっては好都合だ。自分が声を掛けようか迷っていた相手が、こうして声を掛けてきた。しかし、見ず知らずの男性であることは間違いない。ナンパじゃない、と言われても、そうそう信じれるものではない。簡単に誘いに乗って良いものかどうか。そんなことを考えていると、男性が追い討ちを掛けてきた。
「あのさ、ここじゃ話し難いから、近くの喫茶店にでも行こうよ。5分か10分くらいだからさ。」
おそらく、普通の女性がこのようなことを聞いたら、何かの勧誘かと疑うだろう。しかし、今の園子には、そんなことを考える余裕が無かった。男性に促されるまま、付いていってしまう。やがて、小さな喫茶店を見つけて、2人で入っていく。
店員に4人掛けの席に案内され、園子は手前の席に座る。男性はなぜか、正面の奥の席に座った。
(なんでだろう?2人なんだから、向き合って座れば良いのに。)
ハッとして、園子は後ろを振り向いた。真後ろに女性が座っている。園子は急いで、奥の席に移動する。すると、男性も席を立ち、手前の席へと移動する。明らかに怪しい。園子は身を硬くして、下を向く。
「ごめんごめん。ちょっと訳あって、君の正面に座れないんだ。」
そのとき、店員が注文を聞きに来る。
「コーヒーをお願いします。君も一緒で良いかな?」
園子は、俯いたままうなずく。店員が去っていく。
しばらく沈黙が続いた後、高木は思いきって切り出す。
「あのさ、さっき宝くじ買ってただろ。申し訳ないんだけど、買った番号を教えてくれないかな?」
(普通、こんなこと突然言われたら、怪しむだろうな。でも、理由を説明したところで、信じてもらえるわけないし、逆にもっと怪しまれるかもしれない。さっきからずっと怪しんでるようだし、こりゃ駄目だな。)
そんなことを考えながら、高木は女性の方をちらっと横目で見た。すると、女性は目を大きく見開き、高木の方をまじまじと見つめている。
(この娘、ひょっとして普通じゃないのかな?良く考えてみれば、警戒していながら、俺の誘いにヒョイヒョイ付いてきてたし。こりゃ、失敗したかな。)
そんなことを考えていると、
「あの・・・実は・・・」
今にも消え入りそうな声で、女性がしゃべりだす。
「実は、私も、あなたが買った宝くじの番号を知りたかったの。・・・」
「えっ!」高木は驚くと共に、女性の方をまじまじと見つめる。女性は再び俯いて、
「今日、朝から変なことばかりあって。自分に何が起きてるのか確かめたくって・・・それで、私の後ろの人が宝くじ当たればって・・・ごめんなさい。訳わからないですよね。」
女性はそう言って、俯いたまま微笑む。高木は、はぁっと息を吐き、微笑んで女性の方を見つめて、
「他の人はどうか分からないけど、俺には良くわかるよ。はぁ~、なんか安心したな。」
「ごめん、自己紹介がまだだったね。俺は高木恵一、28歳。普通のサラリーマンで、年中恋人募集中です!」
高木は、園子の緊張をほぐすように、わざと大げさに言った。園子は相変わらず警戒は解いていないが、くすっと小さな笑い声を漏らし、高木の方を向いて、
「私は甲本園子。あの・・・短大の2年生です。」
「短大の2年生と言うと・・・20歳くらいか。若いんだね。もっと上に見えたけど。」
微笑みながら高木が言うと、園子はまた俯いて、ちょっと怒った顔になる。
「ごめんごめん、君が老けてるとか、そういう意味じゃなくてさ、その・・・ジョークってやつ。」
園子は、相変わらず俯いている。高木は、(ちょっと調子に乗りすぎたかな。)と思いながら、頭を掻いている。やがて、園子は少し微笑んだ後、高木の方を向き、
「あの・・・」
「そうだね。そろそろ本題に入ろうか。う~んと、俺の方から話した方が良さそうだね。」
そう言って、高木は、朝の事故から、さっきのエスカレーターの事故までを園子に話した。普通の人が聞いたら、夢でも見てるんじゃないか、と馬鹿にされそうだが、園子は真剣に聞いている。高木は、(この娘も、俺と同じような目に遭ってるのかもしれない。)という思いを強くした。
「これで、僕が君の正面に座れなかったの、分かってもらえたかな?」
園子はうなずいた。高木の話を聞いて少し落ち着いたのか、目の前のコーヒーを飲む。
「それじゃ、君の方の話も聞かせてくれるかな?」
園子は、もう一口コーヒーを飲み、話し始めた。朝の事故から、さっきのホームでの事故までの話を。高木は、時々相槌を入れながら、興味深く聞いていた。一通りのことを話してから、園子はため息を吐いて、
「なんか変ですよね。まったく同じ話をしてるみたいで。」
「そうだね。後ろと前の違いだけで、ほとんど一緒だね。」
しばらく二人とも考え込み、園子は下を向き、コーヒーを飲もうとする。そのとき、高木が、
「そうそう、最初に事故に遭った人、なんか言ってなかった?」
園子は、飲みかけのコーヒーを噴出しそうになり、咳込む。
「やっぱり、何か言ったんだね。俺の方もさ、『あなたの前に・・・今宿りました。・・・幸福と災いをもたらすでしょう。』って言ってたんだ。君は、何て言われた?」
園子は、相変わらず咳込み、目を白黒させていたが、落ち着くように一つ深呼吸をして、話し始めた。
「私、良く覚えてないんですけど、確か『君の後ろに天使と悪魔が』とか『5つづつ』とか言ってたような・・・」
高木は、考え込む。しばらくして、
「う~ん、今ははっきりしないけど、もう少し考えてみるよ。それより、これでお互いに宝くじの買い目を聞く必要は無くなったね。」
「・・・どうしてですか?」
「だって、明日また会えばいいじゃない。それで、一緒に見ようよ。だって、気になるだろ。」
園子は考え込む。確かに、高木の話は信用出来るし、悪い人には見えない。でも、今日会ったばかりだし、果たして、明日も会うなんて約束をしても良いものかどうか。
でも、確かに気になる。今日の宝くじ売り場での状況は、園子が高木の前で、高木は園子の後ろ、つまり、宝くじが当たるとしたら、二人とも当たることになる。当たったならまだ良いが、外れたとき、その後どうすれば良いか、園子には判断出来ないだろう。そんなとき、高木がいてくれると心強い。
「わかりました。明日、一緒に見てください。お願いします。」
「お願いするのは、こっちも同じさ。じゃあ、あの宝くじ売り場で、今日と同じ8時でいいかな?」
「はい。わかりました。」
「今日は、俺が出すよ。誘ったのは俺だから。」
と言うと、高木はさっさとレジへ。園子も後に続く。支払いを済ませ、外へ出て、
「じゃあ、また明日ね。明日会うまでは、くれぐれも回りに注意して、なるべく後ろに人がいないようにするんだよ。」
「はい。ありがとう。高木さんも、気をつけて。」
「うん。じゃあ。」
二人、別々の方向に歩いていく。
(園子ちゃんか。なかなか可愛い娘じゃないか。)
(高木さんか。明日はどうなるのかな。本当に宝くじ、当たるかな。)
そんなことを考えながら。
(Part.6 3-2.へ続く)
---エンド---
今日は、3章の1節目だけ書きました。二人の初対面のシーンが思ってた以上に長くなってしまい、少し反省してます^^;普通、全部を書き終えてからもう一度読み返してみて、全体的なバランスを見て、余計な部分を削除したり、足りない部分を追加したりして書き上げるのですが、今回は、書き下ろしの生原稿ということで、お許しください。
さて、この後どうなるのか。宝くじは当たるのか。次回のお楽しみです。
【今日のWF】
今日は、このブログを出張先から書いてますwそのため、このあと体力が続く限り、密漁したいと思いますwwUFOは一機確保は出来ましたが、交配することを考えて、もう一機追加しておきたいので、がんばります~wちなみに、昨日のUFOの猛烈なFPのおかげで、戻り2000万FP突破することが出来ました。これも、皆様のおかげだと思い、感謝しております。この場をお借りしまして、お礼をさせていただきますw本当にありがとうございましたw
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